

こんにちは。
設計担当のももです。
本日は「スケルトンリフォーム」についてお話しさせていただきます。
「よく耳にはするけど実際どういう意味?」と思われている方も少なくはないはず。
今回はそんな方に分かりやすくご説明させていただきます!
スケルトンリフォームをご検討の方、どのようなリノベーションにされるかを迷われている方にぜひご参考になればと思います!
目次
スケルトンリフォームとは?
「スケルトン=骨組み」という意味から、お家の重要な骨組みだけ(構造躯体)を残して、一度全てを解体し、真っさらな状態からお家をつくっていくリフォーム・リノベーション方法のことを言います。
キッチンやお風呂などの設備はもちろん、床や壁など、普段見えないところまで全て変えるので、大規模なリフォーム工事になり、その他の言い方では、「フルリフォーム」、「全面リフォーム」、「フルリノベーション」とも呼ばれています。
こちらは施工事例ページにも載っています、マンションのスケルトンリフォーム解体後の様子です。
こちらのお宅はトイレの位置を変えずに、他は全て撤去致しました。
天井の裏に潜んでいた配管や配線が現れてきていますね。
-Before-
産廃物の量も多くなります^^
床材なども全てを取っ払い、躯体をあらわしにしてからスタートです!
ちなみに、完成後の様子がこちら↓
-After-
お部屋事例を詳しく見る> 「風の通り道」
洗面、お風呂の位置を変更して一か所に集め、ほとんどの部屋がゆるやかに繋がる回遊性のあるリノベーション住まいにっています。
こんな大胆で自由な変更もスケルトンリフォーム(フルリノベーション)ならではのメリット!
ではどこがどうメリットなのか、詳しく見ていきましょう!
スケルトンリフォーム(フルリノベーション)ならではのメリットとは?
スケルトンから行うリフォームにはいいところがたくさんあります。
それはズバリ、計画プランの自由度です!
既存を生かしながらのリノベーションに比べて、プランの自由度が高まることが特徴です。
大幅な間取り変更をお考えの方などは、スケルトンリフォームをご検討いただいた方がよろしいでしょう。
でもその他にもメリットはたくさん!
下記のポイントが挙げられます。
メリット1:キッチンなど水廻りの位置変更がスムーズ。間取り変更の自由度UP!
大幅な間取り変更やキッチン、バスルームなど水廻りの位置移動を考えているなら、スケルトンからリフォームすることで、自由に設計プランを立てることができます。
キッチンの位置を窓側に移動させて対面式キッチンにしたり、壁を取り払って大きなリビング・ダイニングをつくったり。
そんな工事が行えるのも、スケルトンリフォームならではの特徴です。
設備の移設・交換には多くの場合、床・壁の一部解体がともないますので、キッチンだけ、間取り変更だけ、とバラバラに部分リフォームするよりも、スケルトンリフォームで一気に行ったほうが、コストを抑えることができます!
メリット2:リフォーム・リノベーションと一緒に「床下に隠れている配線・配管」を見直すことができる
普段は見えない分、配線や配管が古くなっていると気になる方も多くいらっしゃいます。
スケルトンリフォームの際には一新できるチャンスです!
築年数がかなり経っているお家にお住まいの方で、よく気にされるのが配線・配管ですよね。
せっかくリフォームしたのに「配管が詰まって床下に水漏れが・・・」ということになってしまいますと、もう一度床を剥がして、配管工事から行わなくてはなりません。
メリット3:リフォーム・リノベーションと一緒に「断熱工事」を行うことできる
スケルトンにし、躯体だけにすることで、断熱工事も一緒にすることができます。
戸建てにお住まいの方は特にご検討いただくチャンスです!
断熱材を入れたり窓サッシを変えたりする断熱工事では壁を剥がさないといけないので、スケルトンリフォームの際に一緒にしてしまう方が効率面でも、費用面でもお得です。
断熱性能が向上すればその後の冷房・暖房などの光熱費も抑えられ、ながい目で見るとよりコスト削減に繋がるかもしれませんね~^^
メリット4:リフォーム・リノベーションと一緒に「耐震工事」を行うことができる
こちらも戸建てリフォームの際には気になるポイントですよね。
先述の「断熱性能」と併せて、スケルトンリフォームなら「耐震性能」も見直せます。
筋交いを入れたり、強い壁を入れたり、耐震金物で柱・梁を補強したり。
とくに築年数の古いお住まいの場合、浴室部分の床下は長年の湿気などで傷んでいることもあり、根太まで傷んでしまっていることも・・・。
これらの見直しも、スケルトンリフォームの際に一緒に考えると、今後も安心してながく住まうことができます。
最近は耐震工事のご依頼が増えてきておりますので、こちらも断熱工事と同じようにスケルトンリフォームの際のご検討をお勧めします!
実はコスト削減?スケルトンリフォーム・フルリノベーションの魅力は予算や工期にも!
スケルトンだと全てを撤去、解体するので、より費用がかかってしまうのではないかと思われる方も多くいらっしゃいますが、一概にそうとは限りません!
先ほども少し触れましたが、既存部分を残しながらの工事の場合、既存と新規の境目の処理で費用をいただかなければいけないケースも多くございます。
ちょこっとリフォームを繰り返すより、一括でスケルトンリフォームにされた方が、余分なコストをかけずに済む場合もあるのです!
スケルトンリフォーム・リノベーションをしたいけど「壁式構造」だった・・・。そんな場合もご相談ください!
マンションのフルリノベーションをご検討の方から、「壁式構造だけどどこまでご要望が叶えられる?」とのお問合せをたくさんいただきます。
(壁そのもので建物を支える構造のことで、団地などに多く見られます!)
もちろん重要な構造なので壊すことはできません。
ここまで紹介してきたような柱・梁で構造を成している「ラーメン構造」に比べますと、たしかに自由度は下がってしまいます。
ですがネガティブにならず、お家の大事な一部として楽しんでリノベーションができますように、ご提案させていただければと思います^^
-Before-
こちらは以前、すみの記事でもご説明させていただきました、横浜市都筑区で行ったマンションリノベーションの解体後写真です。
こちらの建物はまさに「壁式構造」でした。
ですが、この躯体壁を活かして、こんなに素敵なリノベーションとなりました!↓
-After-
詳しくはこちらの記事をご覧下さいませ^^
(「横浜市都筑区マンションリノベーションN様邸完成見学会レポート」)
実際、図面上では「躯体壁」と表記されていたけど、実際に現地に行って確かめてみると何もなかった!なんてケースも、稀ですが、ございます。
(逆もまた然りで、取れる壁だと思っていたら「躯体壁」が隠れていたということもあります)
リノベーションを想定して不動産を購入したのに、もしそんな事態があったら、場合によっては当初の理想のプランが計画できない、ということにも。。。
夢工房はお客様の内覧に同行して、物件を購入する前にどんな間取りが可能か事前に調査いたしますので、安心してくださいね!
物件によって本当にそれぞれの特徴や向き・不向きがございますので、そんな一期一会なところも、スケルトンリフォームの醍醐味なのではないでしょうか^^?
スケルトンリフォーム・フルリノベーションをご検討の際は、ぜひ解体から(物件探しから)ご一緒に楽しんでいただければと思います!
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