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自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方

リノベーションコラム「自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方」

こんにちは、るみです。
本日の読み物は、お部屋全体の印象をつくる『壁』についてのおはなしです。

『壁』と一口に言っても、塗り壁(珪藻土・漆喰)や、壁紙(ビニールクロス・再生紙クロス)など、様々な種類とデザインがあります。

「壁にカラーや柄物をチョイスして、アクセントクロスを使って個性を出したい!」と思う方や、
「ホワイトでまとめてキッチンや家具が映えるようにしたい」など、お客様によってお好みは様々です。

幅広い選択肢の中から、自分に合ったモノを見つけられるよう、深堀りしていきましょう!

調湿効果と自分で補修ができる『珪藻土』

自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方 写真1

お部屋事例を詳しく見る> 「みんながいる、心地良さ」

最近、注目度が上がっている珪藻土。
調湿効果が注目され、住まいの仕上材としてだけでなく、様々な日用品グッズにもなっています。

でも「名前はよく聞くけど、実際のところ効果はあるの?」と思う方が多いと思います。

珪藻土とは?

かつて海や湖に生息していた植物性プランクトン(藻類)の化石が泥と一緒に堆積し、岩石化したもの。

    メリット

  • 〇調湿効果アリ:湿気が多い時は吸収し、乾燥している時は湿気を放出。人間が快適と感じる40~70%の湿度を保ち、結露防止へ
  • 〇 主成分である、珪藻のパーセンテージによって、色味を選べる
  • 〇 補修が簡単
  • 〇 灰汁が目立ちにくい:塗り壁は灰汁が出ることがありますが、漆喰に比べて目立ちにくいです
    (※「灰汁が出る」とは、既存の壁下地についたヤニや油汚れなどがシミとなって浮き出る現象)


    デメリット

  • 〇柔らかい素材のため、ひび割れが発生してしまうことがある
  • 〇 真っ白がお好きな方は、漆喰がオススメ!


自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方 写真2

↑先日夢工房の新ショールームの壁を、スタッフみんなで珪藻土の試し塗りをしたときの様子です!

以前よりずっと珪藻土が注目され、多数のメーカーが珪藻土を販売し始めておりますが、注意しておきたいのは、主成分の珪藻土がほんの少しだけのものでも、同一に「珪藻土」と呼ばれていることです。
珪藻土には硬化させるための“つなぎ”など様々な成分が入っていますが、珪藻土自体が数%程度しか入っていなくても、珪藻土として販売されているということです。
珪藻土の割合が少なければ、せっかくの自然素材の特徴やメリットも薄れてしまいます。

夢工房では、100%無添加の珪藻土を使用しています。保存料も不使用です!
また、珪藻土が含まれるパーセンテージを選ぶことができます。 ※主成分の珪藻土が多いほど、色が濃く、土っぽい色になります

〈珪藻土を実際に使ったリフォーム・リノベーション施工事例〉
自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方 写真3

お部屋事例を詳しく見る> 「Smorky Slowly」

“北欧風”リノベーションにピッタリ&防カビ効果も!真っ白な『漆喰』

自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方 写真4

お部屋事例を詳しく見る> 「育つ感性」

漆喰は、北欧風な印象に感じる方が多いのではないでしょうか。
壁は真っ白い漆喰の壁でシンプルにして、無垢の床材やキッチン、照明などをより魅力的に見せてくれます。
北欧風テイストな内装がお好みの方には、ぜひリノベーションの際におススメしたい素材です!

漆喰とは?

石灰岩を低温焼成することで消石灰化させ、それを水と混ぜ合わせ熟成させることでつくる塗り壁材。

    メリット

  • 〇 自浄作用アリ!殺菌効果があるため、カビが発生しにくい
  • 〇 外壁に使用されるほど、硬くて丈夫
  • 〇 珪藻土と同じく、調湿効果アリ


    デメリット

  • 〇 お住まいの壁・天井の下地の状態によって、下地の灰汁が浮き上がってしまうことがある
    ※塗ったばかりの時が特に多いですが、漆喰の力によって灰汁がなくなることもあります
  • 〇 珪藻土と同じく、ひび割れが発生することも・・・

〈漆喰を使ったリフォーム・リノベーション施工事例 Case15「パリを夢見て」〉
自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方 写真6

お部屋事例を詳しく見る> 「パリを夢見て」

塗り方で壁・天井の表情も変わります!

自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方 写真5

↑塗り方のサンプルです!
こちらのサンプルはしばしば採用していただく、「乱流(らんりゅう)」と呼ばれる塗り方です。※漆喰も珪藻土も塗り方を選べます!
波打つ塗り方なので、照明による陰影が美しいのです。

健康にいい&環境にやさしい&自分で塗れてDIY好きにもオススメ!ウッドチップ紙クロス『オガファーザー』

自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方 写真7

ここ数年DIYが注目されていますね!
自分でご自宅の壁紙を変えたり、壁を塗装したり、という方も増えてきているのではないでしょうか。

「自分で塗れる壁紙ってあるの?」
「珪藻土や漆喰までは行かなくとも、健康に良いクロスがいい!」という方には、このオガファーザーがオススメです!

オガファーザーとは?

新聞紙の再生紙と木の製材時にでるおがくず(ウッドチップ)を使って作られている環境にとても優しい壁紙クロス。
ヨーロッパのホテルや公共施設などで古くから使われていて、発祥地ドイツではなんと約6割!の住宅の壁紙として使われているんだそうです。

    メリット

  • 〇 再生紙とウッドチップを使用しており、環境に優しい
  • 〇 塗装できるクロスなので、貼替が必要ない
    (塗装が剥がれてきたら、自分で塗装ができちゃいます!塗装するタイミングで、違う色にするのも良いですね♪)
  • 〇 呼吸性がある素材。調湿機能があるため、カビの発生を防止


    デメリット

  • 〇 塗装が剥がれやすい。ウッドチップの凹凸に乗る塗料の厚みの差によって起こります
  • 〇 マスキングテープを貼ってしまうと、塗装が剥がれてしまうのでご注意ください!
  • 〇 何度も塗装をすることが手間と感じる方もいらっしゃるかと・・・



自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方 写真8

塗装なしのオガファーザーは、白っぽい色です。
最初から塗装した状態でご提供することもできます!
カラーバリエーションも豊富で、一部の壁にアクセントクロスとして用いたり、お子さまのお部屋にもオススメです♪
塗料もドイツの自然塗料を使用しております。

〈紙クロスを実際に使ったリフォーム・リノベーション施工事例〉
自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方 写真9

お部屋事例を詳しく見る> 「リノベという選択」

ビニールクロスは、お部屋の用途で使い分け!

自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方 写真10

お部屋の用途によっては、自然素材とビニールクロスを使い分けると良いかもしれません♪
例えば、リビング・ダイニングといったメインのお部屋は珪藻土などの自然素材を使用し、プライベート空間は、ビニールクロスを使用することでコストダウンを測ることができます。

ビニールクロスとは?

ポリ塩化ビニルを主原料とする、いわゆる一般的な壁紙のこと。

    メリット

  • 〇 塗り壁や紙クロスに比べて安価
  • 〇 柄物やカラーバリエーションも多く、個性的なアクセントを入れたい方にオススメ
  • 〇 貼替が簡単。壁のデザインを定期的に変えたい方にオススメ


    デメリット

  • 〇調湿効果がない
  • 〇 化学物質が含まれているので、アレルギー反応してしまう可能性がある
  • 〇 年数が経つと、クロスが剥がれてきたり、継ぎ目が目立ってしまう



〈壁紙クロスを使ったリフォーム・リノベーション施工事例 Case40「我が家はひだまり」〉
自然素材はどれがいい?珪藻土・漆喰・紙クロスで比較!リフォーム・リノベーション『壁』の仕上げ方 写真11

お部屋事例を詳しく見る> 「我が家はひだまり」

好みや何を優先するかでオススメ商品・素材が変わってきます!

夢工房ではリフォーム、リノベーション、新築・注文住宅に関わらず、今回の記事で取り上げたような自然素材のご紹介をさせていただいています。でも同時にメリットだけでなくデメリットもきちんとお伝えしております。
メリット・デメリットをお話した上で、気に入ってくださった方にご提案させて頂いております!
(そしてリノベーションしてお引渡しした後も、3か月後・1年後・2年後…と、定期的にアフターメンテナンスをお客様へうかがっています♪)

「自然素材は使いたいけど、全部屋にするのは高額になってしまう・・・」という方には、ゲストがいらっしゃる玄関・廊下・洗面室・リビングダイニングだけ自然素材にして、他の各お部屋は壁紙クロスにする、など、コストに合わせて素材の使い分けもご提案していますよ♪

以上、「壁」について深堀りさせていただきました!
もっと知りたい方やご相談だけでも! という方がいらっしゃいましたら、ぜひお問合せくださいませ。

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ユメノヒ編集部・WRITER

リノベーションプランナー

高橋 瑠実子 RUMIKO TAKAHASHI

音楽・映画鑑賞・喫茶店巡り

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