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おすすめ無垢床材の種類・特徴・お手入れ方法!フローリングの違いや選び方は?

リノベーションコラム「おすすめ無垢床材の種類・特徴・お手入れ方法!フローリングの違いや選び方は?」

こんにちは。リノベーションプランナーのすみです。

本日は初心に戻り無垢フローリングについてお話させていただきたいと思います!
床は毎日触れるところですし、部屋の面積の多くを占める部分でもありますので、こだわってリフォーム・リノベーションが出来たら、毎日の生活に潤いを与えてくれるはずです!
特に夢工房おススメ!の「無垢フローリング」について、種類・特徴・お手入れ方法など、施工事例を交えながらご紹介させていただきます。

そもそもフローリングにはどんな種類がある?

おすすめ無垢フローリングの種類・特徴・お手入れ方法!床材の違いや選び方は?写真1

まずフローリングと一言で言ってもいくつかの種類がございます。
大まかに無垢材(単層フローリング)と複合(複層)フローリングとに分類することができますが、
「無垢」とそれ以外の種類のフローリングがどう違うの?という疑問を解決できればと思います。
断面写真(萌断)を見ると分かりやすいです!

おすすめ無垢フローリングの種類・特徴・お手入れ方法!床材の違いや選び方は?写真2

①無垢フローリング

100%天然木を使用したフローリングで、見ての通り、何かを貼り合わせたりすることなく一枚(単層)の木でできております。
本物の木ですので呼吸をしており、足触りもひやっとせず温もりがあるので、1年中快適に過ごしていただけるところが特徴です。
静電気が起きないという点もほこりを吸着しないのでありがたいですね。
また経年変化で味わい深い色になっていくことも楽しんでいただけると思います。

②挽き板フローリング

合板(ベニヤ)の上に2mmほどの本物の木を貼り合わせたフローリング。
肌に触れる部分は本物の木なので、質感は優しく温かみがあります。
基礎が合板ということもあり、無垢フローリングよりも伸縮、反りなどが少ないところも特徴です。
(※一番上の本物の木の部分が0.3mmほどの薄さになると「突板フローリング」と呼びます。)

③シートフローリング

合板(ベニヤ)の上に木目調のプリントをした化粧シートを貼っているフローリング。
無垢と違い、見た目はツルっとしている質感のものが多いです。
飲み物などをこぼしてもしみこむことはないので、お掃除はその分楽ですが、シート部分が0.3mmほどと薄いため傷が付いた際に下の合板が見えてきてしまうデメリットがございます。

④直貼り用遮音フローリング

フローリングと遮音用のクッション材が一体となったマンション用の直貼りフローリング。
「直貼り」というのはマンションの床スラブ(コンクリート躯体)に直接貼るという意味合いです。
マンションによって異なりますが、遮音規定がある場合が多く、その際に使われるフローリングの一種です。
(※「置床」や「遮音マット」等を使用すれば、直貼り用でなく他のフローリングも(もちろん無垢も!)使用可能です。)
直貼り用ですと合板の下にクッション材が付いているため、歩くと少しふかふかしています。

(遮音についてはこちらの記事も併せてご覧ください!)

樹種によっても個性いろいろ!大きく分けて「広葉樹」と「針葉樹」の二つ

フローリングにはたくさんの種類があるということがお分かりいただけたかと思います。
そして樹種によっても、色味、触り心地、硬さ・柔らかさなど、様々な特徴があります。

大きく分けて2種類、「広葉樹」と「針葉樹」です。

遠い昔、理科の授業で習ったような気がします。それぞれどんな特徴があるのかご紹介したいと思います。

広葉樹

おすすめ無垢フローリングの種類・特徴・お手入れ方法!床材の違いや選び方は?写真3

広葉樹は枝葉を横に伸ばし、じっくりと成長する木。桜の木をイメージしていただくとわかりやすいと思います。
ゆっくりと成長していくため木の密度が高く、硬い素材となっております。
よって無垢材の中では比較的傷に強いと言われます。その分少し高価なものが多くございます。(種類によりますのでお気軽にご相談ください!)

広葉樹の代表的な床材:オーク(ナラ)、クルミ(ウォールナット)、サクラ

針葉樹

おすすめ無垢フローリングの種類・特徴・お手入れ方法!床材の違いや選び方は?写真4

針葉樹は上にまっすぐ成長する木。クリスマスツリー(もみの木)をイメージしていただくとわかりやすいかと思います。
成長スピードが速いので、空気をたくさん含んでいることから温かみがあり、柔らかい質感を生み出しています。
柔らかいので、広葉樹よりは傷が付きやすいのですが、経年変化で色の深みも出てくるので「味わい」を重視する方にはオススメです。
また広葉樹よりも比較的安価なものが多く、節が多い(木の個性!)のも特徴のひとつです。

針葉樹の代表的な床材:杉、ヒノキ、パイン

どんなコーディネートが楽しめる?無垢フローリングのお部屋実例4選!

施工事例① “オーク”の無垢フローリング

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おすすめ無垢フローリングの種類・特徴・お手入れ方法!床材の違いや選び方は?写真5

おすすめ無垢フローリングの種類・特徴・お手入れ方法!床材の違いや選び方は?写真6

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カフェのような素敵な雰囲気のこちらのお部屋は、床材はオークですが、お部屋によって塗装を分けているこだわりの空間です。
1枚目の少し濃い目の色は、「自然塗料春風ペッパー塗装」となっております。
ブロンズのような色で高級感が増す感じが致します。
こちらの塗料もオイル系の自然塗料なので、膜を張るようなつるつるとした質感ではなく、木そのものの温かい質感を体感していただけます。

2枚目は木本来の色を活かした「クリアオイル塗装」。
夢工房のお客様にはとっても人気のある無垢フローリングです。
家具の色も選ばないですし、空間全体も明るくしてくれるので、万能選手です!
フローリング1枚の中に色の濃淡を感じられるところがオンリーワンのような感じがして個人的にはオークの好きなところです。
塗装によって無垢材の変化を楽しむのも、リノベーションならではですね!

施工事例② “クルミ”の無垢フローリング

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おすすめ無垢フローリングの種類・特徴・お手入れ方法!床材の違いや選び方は?写真8

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さわやかなアクセント壁ととてもマッチしている優しい表情の「クルミ」の無垢フローリング。
あまり節などもなく綺麗な木目が特徴です。
北欧・ナチュラルテイストにまとめたい方には特におすすめです!
写真のように外からの自然光とも相まって、とても優しい印象になりますね。裸足で過ごしたくなるようなさらりとした質感のフローリングです。
(お子様にはぜひ裸足で走り回っていただきたいです!笑)

施工事例③ “杉”の無垢フローリング

Case56「家を育む」戸建てリノベーション
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おすすめ無垢フローリングの種類・特徴・お手入れ方法!床材の違いや選び方は?写真10

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こちらは古民家風の戸建てリノベーションで「杉フローリング」を採用しております。
夢工房では「奈良県吉野杉の赤勝ち一等」を使わせて頂いております。

杉は何といっても力強い節があること、杉のいい香りを感じられることが特徴です。
また針葉樹特有の柔らかさが小さなお子様にも人気でございます。
「傷=味わい」として、それもまたご家族の思い出となっておうちに刻まれて、一緒に時を重ねてゆけると思います。

周りの襖や柱を残しつつ、新たな杉フローリングが加わることにより、どこか懐かしい新しい空間に生まれ変わりました。
経年変化で杉フローリングに深い味わいが出てくるとまた違った表情を見せてくれるでしょう。

施工事例④ “ヒノキ”の無垢フローリング

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おすすめ無垢フローリングの種類・特徴・お手入れ方法!床材の違いや選び方は?写真12

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こちらはヒノキの無垢フローリングです。
見た目は杉と少し似ておりますが、ヒノキは杉よりもゆっくり成長する木なので強度があること、そして少し高価なことが挙げられます。
その分抗菌・防虫効果があるので、長く快適に住まわれることを考えるととても優れている木材と言えます。

ヒノキの香りはリラックス効果や癒しの効果もあり、ご家族の生活に安らぎを与えてくれること間違いなしです!
例えば、「コストは抑えたいけれどヒノキの香りで癒されたい!」ということであれば、
ご家族で長い時間過ごすリビングのみヒノキの無垢フローリングにして、他のお部屋を別種類のフローリングやカーペットにするなど、メリハリをつけて、リノベーションをすることもおすすめです。

無垢フローリングのお手入れについて

無垢フローリングはお手入れが大変なんじゃないか?とよくご質問を頂きますが、実際難しいお手入れではございませんのでご安心ください!
少し手をかけながら長く使っていただけるものなのでご紹介させていただきます。

【普段のお手入れ】

基本は、他のフローリングと同様、掃除機やほうき、乾拭きでのお掃除でOKです。
汚れがひどいときには中性洗剤を水で薄めて、硬く絞った雑巾で拭き掃除をしてください。
水が長時間付着している状態が続くとどんどん吸収してしまうので、液体をこぼしてしまった際などはすぐ拭きとるようにしましょう!

【特別なお手入れ】

半年~1年に1回を目安に、無垢フローリングに適したワックス掛けをすると見違えるほどきれいになります。
夢工房では無垢フローリングを使用されたお客様には「自然素材の天然ワックス」を完工時にプレゼントさせて頂いておりますよ。

“経年変化”が無垢フローリングの魅力的なところ

おすすめ無垢フローリングの種類・特徴・お手入れ方法!床材の違いや選び方は?写真13

また上の写真はわたくしが担当させていただいたリノベーション住まいなのですが、
20年前に施工された杉の無垢フローリングを研磨し、自然塗料のクリアオイル塗装にて再塗装をしたものになります。

経年変化で味が出ていることに加え、傷なども研磨+塗装で目立たなくなり、さらに愛着の湧くフローリングに進化しました。
無垢フローリングはこのように手を加えながら長く一緒に時を刻んでいくことができます。
(工事レポート→横浜市栄区マンションリフォーム・リノベーション現場レポ!② S様邸~完工編~

おすすめ無垢フローリングの種類・特徴・お手入れ方法!床材の違いや選び方は?写真14

また先にお話した通り、無垢のフローリングは自然に呼吸をしているので、わずかに伸縮する性質があります。
梅雨時期には水分を含み膨張し、冬には乾燥して縮むのですが、そうすると、ほんの少しフローリングの間に隙間が生まれることもあります。

上の写真は無垢フローリングを施工した際の様子です。
緑色のものが「スペーサー」という名刺程度の厚みのもので、フローリングが伸縮することを考慮してこちらを挟みながら施工いたします。

最初は変化が大きいかもしれませんが、だいたい1年くらいかけて木も季節を理解して動きが落ち着いてくるので、
そんな変化も楽しみながら無垢フローリングとともに生活して頂けますと幸いです。

まとめ。フローリングにこだわって素敵なリノベーション住まいづくりを!

おすすめ無垢フローリングの種類・特徴・お手入れ方法!床材の違いや選び方は?写真15

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いかがでしたでしょうか。
無垢フローリングにもたくさんの種類があり、それぞれ見た目や性質の違いがあり面白いですよね。
裸足で触れて、体感するのが一番かと思います!!!!
弊社ショールームにも様々な種類のフローリングの展示やサンプルがございます。
カタログや写真で見るのと、実際見て触ってみるのでは全然違いますのでぜひお気軽にお問合せくださいませ。
無垢フローリングには個体差があるので、サンプルとも多少違ったりするので届いてみてからのお楽しみというオンリーワンな特別感がございます!

また外出がご心配の方もいらっしゃると思いますので、オンラインでの無料相談会も開催しております。
是非お気軽にお問合せくださいませ!

「自然素材の選び方」について

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