こんにちは。設計デザイナーの中田です。
最近、杉のフローリングを使用したリノベーション・リフォームを行わせていただく機会が多かったのですが、改めて、杉っていいなと思いました。
今回は、そんな杉の魅力をお伝えしたいと思います。
夢工房では、オークと並んで人気の高い樹種となっています。
目次
体にも心にも優しい、杉のフローリング
夢工房で採用している杉は、奈良県吉野の杉でございます。
吉野杉は、年輪の幅が細かくなるように育てます。木目が細かく、節が少ないのが特徴です。今回の画像のリノベーションでは、その中でもさらに高い「上小節」というグレードの木材を採用しています。
「上小節」は節があっても6㎜程度なので、ほとんど節がないようにも感じられます。
吉野杉は、カビの育成抑制、ダニの発生抑制などの効果もあるということが実証されています。珪藻土のように、調湿の機能も持っています。また、踏み心地が柔らかいので、足が疲れにくいという効果もあります。
お引渡しの際に、お施主様が実際にお家に入ったときに、「やわらかーい!」とおっしゃっていました。そのくらい、柔らかく感じられる木材です。
断熱性も高いので、冬でも合板のフローリングのようにヒヤッとしません。床暖房がなくても暖かく感じられます。
住まわれてからの感想をお伺いすると意外なことに、冬も暖かいけど、夏は涼しいんです!というお声をいただきます。
夏も冬も快適なフローリングなんです。
弊社でも人気の、オークと比較しても、杉の方が柔らかく、温かい素材になっています。
フローリング以外の木部にも、杉を採用しました!
お打合せの際に、設計担当の「窓枠にも杉を使えるんですよ」という一言から、「おお、いいですね!」と、お施主様も賛同してくださり、窓枠やカウンター、巾木、筋交いなど至るところに杉を使用しています。
間接照明を仕込んでいる造作天井の部分にも杉を使いました。
トイレットペーパーホルダーにも杉で棚を造作させていただきました。
おまけ ヒノキ材の天井パネリング
ここから先は、上記とは別のお家になりますが、床や杉以外にも木を取り入れられる部分がありますよ~ということで、おススメ事例として紹介いたします。
こちらのお家は、床にはオークを採用したのですが、どこかに、ヒノキを取り入れてみたい!ということで、玄関のシューズクロークの天井にヒノキを採用しました!
ヒノキも杉と同様に、見た目だけではなく、調湿・殺菌・抗菌・消臭機能など、嬉しい機能がたくさんあります!
(杉の方がヒノキよりも調湿・消臭の機能は強いです)
余談ですが、実は、キッチンと寝室の天井も板張り…と見せかけてクロスを施工しています!
中々本物そっくりに出来ていますよね!
近年の印刷技術は凄いです…
おまけ2 ナラ材の造作家具
こちらは、書斎の本棚とデスクです。一体で造作しました。
今回使用した材料は、木の部分がナラ集成材、ダークグレーの部分は、化粧シートが貼られた棚板です。
色を付けたいところはこのように、化粧シートの商品を使用することも可能です!
あとは、塗装をするなどでも、好きな色を使えますね。
自然素材を使ったお家づくりの良いところは、経年美化を楽しめるというところです。
杉材は時を重ねるごとに、飴色になり、味わいを増していきます。
生活しているうちにつけてしまった傷も、「あの時の傷だね」と思い出に変えることが出来るような魅力的な素材なんです!
是非、皆さんも夢工房のショールームで、杉のフローリングの魅力を体感してみてくださいね!
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