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マンションのフローリングリフォームで気をつけたい「遮音等級」とは?防音性を高める床の施工方法って?

リノベーションコラム「マンションのフローリングリフォームで気をつけたい「遮音等級」とは?防音性を高める床の施工方法って?」

こんにちは。はじめまして。
夢工房で施工管理を担当しています、早坂と申します。
今回は施工管理の立場から皆様のためになる情報を発信できればと思い、フローリングの「遮音等級」についてお伝えいたします。
頑張って分かりやすく書いていきますので、よろしくお願いします!

フローリングの遮音等級ってなに?

マンションのフローリングリフォームで気をつけたい「遮音等級」とは?床の防音性を高める施工方法って? 写真1

そもそも、皆さま「遮音等級」という単語を耳にしたことはありますでしょうか?
マンションリフォームやリノベーションを経験された方ならご存知かもしれませんが、床の仕上げ方を決める際、必ずと言って良いほど出てくる単語が「遮音等級」です。

以前の工事レポート記事(「横浜市栄区マンションリフォーム・リノベーション現場レポ!① 和室の畳をフローリングに張り替え&床の遮音のお話」)でも少し触れていたのですが、多くのマンションでは、「管理規約」の中で階下の方へ足音などの生活音が響かないようにするための基準とルールが定められており、床の張り替えリフォームを行う際は、この基準を守った範囲の床材を選ぶ、もしくはその工法で施工する必要があります。

試しに管理規約に注意深く目を通してみると、
「LL40」や「LL45」、「ΔLL-5」、「ΔLL-4」といった文字が見られることがあります。

この文字たちが床材の遮音性能をあらわす等級の値になります。

ちなみに皆様はこの「Δ」っていう文字読めましたか?
「Δ=デルタ」と読むそうです。

理系の皆様にとっては簡単すぎだったでしょうか、、、
私は最初読めなくて、「Δ=さんかく」だと思っていました。

床材の遮音性をあらわす「LL40」「LL45」とは?

この「LL〇〇」で表記される遮音等級は推定L等級といって、2008年4月に発表された新しい表示方法(この後説明する「ΔL等級」のこと)以前の従来式の測定表示基準です。

音の伝わりを遮断する能力を表す際に、「D値」と「L値」という表し方があります。

「D値」=空気を伝わる音を遮断する能力の値、
「L値」=個体(マンションで言えばスラブ)を伝わる音を遮断する能力の値、

となっており、それぞれJIS(日本工業規格)にて等級が定められているんです。

このように床衝撃音の値を示す際には「L値」で表すのですが、その中でも遮断される音の種類が細分化されており、

「LL」=Light weightのL値→食器等の軽くて硬い物が落ちた時の音や椅子などを引きずる音
「LH」=Heavy weightのL値→人が飛び跳ねたり、走り回ったりするときの音

となります。

ですので、「LL-45」と表記されている場合、その意味は「スラブを伝わる軽量衝撃音(LL)が45等級相当」ということになります。
「LL〇〇」での記載の場合、数値が低いほど遮音性能が高いことになります。

マンションリノベーションを行う際の床材の遮音等級について・遮音等級

※出所:日本建築学会 遮音性能基準

こちらの「LL〇〇」表記では、測定方法があくまで限定条件下での空間性能を推定したものでした。
そのため、床材そのものの遮音性能を図るというものではありませんでした。
結果として、「その床材を使った部屋の階下の空間性能がいくつになるだろう」と想定した数値だったのです。

新しい表示方式「ΔLL-5」「ΔLL-4」とは?

それに対して、「ΔL等級」とは民間の有識者会議である「床材の床衝撃音低減性能の表現方法に関する検討委員会」が、新しい床衝撃音に対する遮音性能の尺度として「ΔL等級(デルタ・エル・とうきゅう)」を提唱したものになります。

「ΔL等級」は、「LL〇〇」の表記と比べて、空間性能の推定ではなく、床材が床衝撃音をどれだけ抑えられるかという製品単体の低減性能をあらわしているもので、製品に対しての試験結果の表示がわかりやすくなっています。
そのため、現在ではこちらの「ΔL等級」の表記を書くようにしようという動きが見られています。

「ΔL等級」であらわす場合、こちらは値が大きいほど性能が良いことになります。

マンションリノベーションを行う際の床材の遮音等級について・遮音等級2

表記の方法は、
(例)ΔLL(Ⅰ)-4というように表されます。

この時の(Ⅰ)は、床材のカテゴリーを示していて、現在2種類のカテゴリー分けがされています。

(Ⅰ)の例:直張りフローリング、カーペットなど
(Ⅱ)の例:乾式遮音二重床、畳など

床材のカテゴリーによって音の伝わり方も変化するため、試験の方法も異なってくるそうです。
現在では、多くの遮音製品が「LL〇〇」「ΔL-〇」どちらの表記も併せて載せている場合がほとんどです。

床材での遮音の取り方。種類とそれぞれのメリット・デメリット

では、実際にリフォーム・リノベーションで床の遮音を取ろうと思った場合どのような手段があるのでしょうか。
ここでは、床の遮音を取る方法を4種類ほど紹介し、それぞれのメリット・デメリットをご説明したいと思います。

① 置床(乾式二重床)工法の場合

マンションのフローリングリフォームで気をつけたい「遮音等級」とは?床の防音性を高める施工方法って? 写真2

こちらの工法は遮音束とパーチクルボードと呼ばれる材料を使って、床を全体的に上げる工法です。

マンションのフローリングリフォームで気をつけたい「遮音等級」とは?床の防音性を高める施工方法って? 写真3

置床(乾式二重床)工法のメリット

  • ・床下に空間をとれるため、配線や配管を回しやすく間取りやレイアウトが比較的自由になる
  • ・上に施工する床材を選ばないので、それだけでは遮音のとれていない無垢フローリング等も施工できる

置床(乾式二重床)工法のデメリット

  • ・遮音束で床下空間を作るため、床の高さが上がってしまう。
  • ・他の施工方法よりも施工費が少し高め

 
もしお家の床の既存状態がこの工法でない場合、全体的に床の高さが上がってしまうので、部分的な改修をお考えの方には向きません。

② 遮音フローリングを施工する場合

マンションのフローリングリフォームで気をつけたい「遮音等級」とは?床の防音性を高める施工方法って? 写真4

こちらの工法はフェルトなどのクッション材がフローリング本体のスラブとの接地面にもとからついており、遮音機能を持たせたものを施工する方法です。
全面を接着材でスラブに対して貼り付けていきます。

遮音フローリングのメリット

  • ・施工費が他の工法と比べて比較的安価
  • ・床の高さを上げる必要がない

遮音フローリングのデメリット

  • ・コンクリートスラブ自体に張り付けていくため不陸(コンクリート面のわずかな凸凹)などをそのまま拾ってしまう可能性がある
  • ・選べるフローリングの種類が少ない
  • ・基本的に床下の配管や配線ができない
  • ・踏んだ際ふかふかしており、あまりフローリングらしくない

 

③ 遮音マットを利用する場合

マンションのフローリングリフォームで気をつけたい「遮音等級」とは?床の防音性を高める施工方法って? 写真5
こちらの工法は床スラブにフェルトやゴム等でできた遮音マットを貼り付け、その上にベニヤ、フローリングを施工するといったものです。

マンションのフローリングリフォームで気をつけたい「遮音等級」とは?床の防音性を高める施工方法って? 写真6

マットの上にベニヤを敷いた状態。この上に床材を仕上げていきます。

遮音マットのメリット

  • ・床の高さをそこまで上げる必要がない
  • ・上に施工する床材を選ばないので、それだけでは遮音のとれていない無垢フローリング等も施工できる
  • ・遮音フローリングほどふかふかした感覚はない

遮音マットのデメリット

  • ・他の施工方法よりも施工費が少し高め
  • ・基本的に床下の配線や配管はできない

 

④ カーペットを施工する場合

マンションのフローリングリフォームで気をつけたい「遮音等級」とは?床の防音性を高める施工方法って? 写真7

お部屋事例を詳しく見る> 「白く、明るく」

カーペットはそれ自体が遮音性能を持っているものが多くあります。
少し昔はマンションの居室といえばカーペットということもありました。

カーペットのメリット

  • ・施工費が比較的安価
  • ・貼り替えもフローリングに比べて比較的容易

カーペットのデメリット

  • ・ダニやほこりなどの心配がある
  • ・汚れが付きやすいので液体をこぼすと大変

まとめ。適切な床張り替えのリフォーム・リノベーションで居心地のよい空間をつくりましょう!まずは管理規約の確認を

マンションのフローリングリフォームで気をつけたい「遮音等級」とは?床の防音性を高める施工方法って? 写真8

このように一言に「床の遮音をとる」といっても様々な基準や施工方法があります。
リフォーム・リノベーションではお客様ご自身のお家・プランに合った工法を選ぶことがとても重要です。
夢工房では、お客様のご自宅の状況をしっかりと調査させていただき、ご希望に沿って最善のプランを提案させていただきます。
ぜひぜひ、お問合せくださいませ。
床についてはあわせて下記の記事もご覧ください!

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