こんにちは!設計・秋山です。
本日はお家をながくきれいに保つための日々のメンテナンスについてご紹介します。
現在のお家のメンテナンスはもちろん、これからリフォームや新築などお家づくりをご検討の方もメンテナンスの仕方を参考に、選ぶ素材が自分に向き不向きか考える良い機会にもなれば幸いです^^
今回は、「フローリング(無垢床/シート材)」、「漆喰・珪藻土」、「壁紙クロス」、の3つの箇所で、お手入れ方法やメンテナンスについて簡単ではありますがお伝えします。
それでは どうぞお付き合いください !
目次
①床/フローリングのメンテナンス
床の長期的なメンテナンスについて
一般的には15~25年ほどで張替えが目安と言われています。
方法は、
1.既存フローリングを剥して新しい床を張る
2.既存フローリングの上から床を張る
のふたつが主な方法です。
コスト面でいいますと2の方が産廃・人件費がかからないので費用を抑えられる場合が多くございます。
それぞれにメリット・デメリットございますのでフローリング張替えご検討の方はお気軽に弊社までお声がけください ^^
シート・無垢床材の日々のお手入れ
通常では掃除機や乾いた布でのカラ拭きで大丈夫です。
ほこりが溜まると湿気が滞留する原因にもなりますのでこまめにお願いします・・・!
また、フローリングは全般的にお水が大敵です。
特に無垢床材は、毛羽立ちや白濁の原因となりますのでご注意を。
もし濡れた雑巾でのお掃除をした場合は乾拭きで仕上げをしてくださいね。
それでは無垢床材の補修方法を簡単にお伝えします♪
無垢床材の補修方法
【無垢床材 床ヘコみの補修方法】※小さな傷・へこみの場合
1.サンドペーパーでキズ周辺の表面を削る
(ペーパーで削ることで水が染み込みやすくなります)
2.水をキズ箇所に含ませます。
3.キズ周辺をトンカチでトントンと叩きます。木の繊維が水を吸収して膨張します。
※床を叩くときはキズ防止のため布を敷いてください。
(あて布を敷いてアイロンがけも同じく効果があります)
4.仕上げにオイルワックスを塗り込みます。
※こちらの補修方法はフローリングがオイル仕上げのものに限ります。
※木にも特徴がございます。杉・パイン・マツなどの針葉樹は柔らかい特徴があるので傷がつきやすいですが、補修も比較的簡単です。
※広葉樹などの硬い木は補修が難しい場合もありますのでご注意を・・・!
針葉樹/広葉樹の違いって?という方には詳しくはこちらもあわせてご覧ください↓
おすすめ無垢床材の種類・特徴・お手入れ方法!フローリングの違いや選び方は?
無垢床材の注意事項
・極度の乾燥状態
・直射日光が継続して当たる場所
・暖房器具からの直接高温の温風が当たる場合
⇒木が収縮し隙間を生ずる場合があります。
湿度があがってきますと木が水分を吸い取って伸長しますが、器具の配置やカーテンなどで継続的な直射日光からの影響を緩和するようにご配慮いただき、無垢床材の性質と上手に向き合っていただければ嬉しいです。
カーテンやブラインドなどのウィンドートリートメントについての記事はこちら↓
カーテン・ブラインド・ロールスクリーン…どれがいい? ウィンドウトリートメントの種類と窓まわりのおしゃれについて
無垢材お手入れポイントは湿度・温度管理かなと個人的に思っております。
人が心地よいと感じる湿度40~60%を保てるよう、ご自身の体調管理も含めご自宅に湿度・温度計を置いて意識的に管理することをおすすめします^^
シートフローリングの注意事項
表面が薄いシート材のためキズは大敵です。
フローリング全般に言えることですがスリッパ裏についた砂やキャスターキズなど忘れがちですがご注意くださいね。
商品の中にはメンテナンスフリーといわれているワックス不要の床材がございます。
ワックスご希望の方は取扱説明書をご確認の上、ご指定のワックスがございますのでそちらをご使用ください。
②漆喰・珪藻土で仕上げた壁のメンテナンス
漆喰・珪藻土の日々のお手入れ
漆喰・珪藻土で仕上げた壁は、柔らかな表情や素材感がインテリアや家の外観を際立たせてくれます。
塗り壁ならではの自然の凹凸がありますので埃がたまる場合がございます。
ハタキでやさしく壁をたたいたり、掃除機で吸い取ることでお掃除ができます。
実験!珪藻土壁の汚れ・キズ・メンテナンス方法
漆喰・珪藻土などの自然素材で仕上げた壁・天井のもう一つのポイントは、軽微の汚れやキズならご自身で補修することができるという特徴がございます。
実際に今回は弊社の壁・天井の仕上げに使用しております珪藻土(MPパウダー)で汚れが落とせるのか実験をしてみましたのでご覧ください。
1.マジック汚れの落とし方
▲マジックで落書きしてしまった・・・
▲消しゴムでやってみよう(薄い落書きでしたら消える場合がございます!)
▲なかなかとれないので紙やすりで再度挑戦・・・(細かめのもの)
▲やさし~く表面を削っていきます(途中経過)
▲インクはほとんど消えました!
▲表面が荒いので補修粉(後ほど紹介しております!)を使って削り部分を埋めます。
▲翌日。あら不思議、目立ってません!
2.お醤油などの汚れの落とし方
これは無理でしょ~と思ったあなた!よ~くみていてくださいね!
▲お醤油を用意。
▲こぼれた醤油部分をふき取り、お水の入った霧吹きを用意。
▲た~っぷりお水をかけます。
▲翌日。う~ん・・・まだシミがわかるかも・・・
▲もう一度霧吹きでたっぷりと。
▲さらに翌日。シミがほとんどわかりません!
※ゴシゴシこすってしまうと汚れが広がってしまいますので、乾いたタオルで素早くふき取るのがポイントです。
※もしも汚れが数日経ってから見つかった場合は、上記を3~5日ほど繰り返し行うと薄れていきます。
3.へこみ・キズの直し方
▲キズを発見。補修粉と霧吹きを用意~。
弊社ではお引渡し時に補修用の粉をお渡ししております♪
▲へこみ・キズ周辺を濡らしていきます。
▲補修粉に水を入れて耳たぶくらいの硬さになるまで調整します。
▲指や筆などでトントン~とへこみを埋め平らにします。
▲翌日。補修所がわからない・・・凄いです!
いかがでしたでしょうか。今回の実験は会社でふだん使っていますサンプルをお借りして行っていたので内心ビクビクしながら作業をしておりましたが、無事?汚れ・キズが目立たなくなり、内心ほっと安心しておりました・・・笑
自分でメンテナンスしていくと更に愛着が湧きますね ^^
漆喰に関しても同じような要領でメンテナンスをしていただければと思います。
無垢フローリングと同様、調湿・自浄作用効果がある素材ならではのお手入れの特徴です。
特に、弊社で選定している珪藻土(MPパウダー)は北海道産の調湿効果にすぐれた素材となります。
しっかりとした調湿効果があるからこそ、お手入れ効果もでると個人的には思っております。
壁を汚れ・傷つけてしまった・・・という場合も、自然素材の壁なら気軽にササッとお手入れや補修できるので本当にお手軽ですね。
静電気が帯びない特徴も日々のお手入れでは重要なポイントですよ~
ただし!今回ご紹介した補修は小さな欠け・ヒビでしたが大きいものになると壁一面塗り直しになる場合もございます。
建物は間仕切りなどに木を使用している場合が多くあります。木の乾燥伸縮や施工上、壁にヒビ割れなど少なからずともあるためです。(地震などで建物自体が揺れる場合も・・・)
これって補修できる!?という場合も弊社までお声がけください。
漆喰・珪藻土の特徴はこちらでご紹介しています↓
リノベーション・新築にとり入れてみませんか?【珪藻土】自然素材のすすめ①調湿効果でここちよい暮らし
③壁紙クロスのメンテナンス
長期的なメンテナンスについて
使用状況にもよりますが、5~10年ほどでの張替えが目安と言われています。
壁紙クロスの日々のお手入れ
ホコリや塵等は帯びている静電気により壁に付着する性質があります。
こまめにハタキなどを使用して拭きとりをおすすめします。
軽い汚れであれば、水拭き・中性洗剤を薄めて拭き掃除で汚れを落としてください。
また、メラミンスポンジで優しくこすると軽い汚れであればとれますよ~!
部分的な剥がれはどうする?
剥がれが広がる前にゴミや埃を取り除いた後、壁紙の裏に糊や木工用ボンドをはみ出さないように塗布して、十分に圧着して対処をおすすめします。
剥がれてから時間が経ったものや、劣化して硬くなったものは補修が困難です・・・
静電気による埃や壁紙の汚れ、お部屋カビを防ぐためには、家具と壁紙の隙間に十分スペースを取ることもポイントです。
特に壁紙クロスご使用の場合は、家電製品から静電気が発生しますので家具配置に気をつけてみてくださいね。
まとめ。住まいの定期的なお手入れやメンテナンスが5年後、10年後に大きく影響します!
お家は人と同じで、日々のお手入れや定期的なメンテナンスが5年後、10年後に大きく影響するものだと思っております。
正直、日々のお手入れ・・・少し面倒なところもありますが、本日ご紹介した事項を頭の隅に置いて生活していただき、健康的なお家にしていきましょう^^
それでは最後までご覧いただきありがとうございました!
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