

リノベーションプランナーの遠藤です。めくるめく間に2022年も後半ですね。
今この記事を執筆しているのは5月末なのですが、夢工房オフィスのある仲町台の町は新緑がとても綺麗で窓からの景色に癒されております。
さて、今回は4月に訪れた埼玉県にある無垢スタイルさんの住宅展示場「北欧ヴィレッジ」の様子をレポートさせて頂きます。
北欧といえば、「ヒュッゲ(HYGEE)」(デンマーク語/フィンランド語で「居心地の良い時間」という意味)を暮らしの中でとても大切にする文化がありますよね。
豊かな暮らしをするための家づくりのヒントを今回の訪問を通じて学ばせて頂き、大変勉強になりました!
目次
自然素材を使った北欧スタイルな家づくり。北欧ヴィレッジについて
北欧ヴィレッジは埼玉県・群馬県・栃木県で自然素材を使った家づくりをされている「無垢スタイル」さんが運営する住宅展示場です!
大宮駅からバスで15分ほどのところにあります。
敷地内に入ると、北欧デザインの家とお庭の緑に囲まれて癒しの雰囲気が広がります…。
「Rikas House」と「Paus House」を見学!
北欧ヴィレッジ内には2棟の住宅、「Rikas House」と「Paus House」が展示されています。
それぞれ特徴のある2つのお家の様子をご紹介させて頂きますね…!
ナチュラルでモダンなRikas House
Rikas House
1軒目の見学は「Rikas House」。
北欧らしいナチュラルかつ洗練されたお家。
上の写真にも説明があるように「Rikas」とはフィンランド語で「豊か」という意味だそうです。
北欧には日々の幸せや心の穏やかさを表す素敵な言葉が沢山ありますね。
様々な素材がMIXされた外観
外観はレンガや木のパネリングなど、複数の仕上げ材が使われているのが新鮮で魅力的です。
外壁の一面に色柄の異なるレンガとタイルがちりばめられて表情豊か
色や形の違うレンガやタイルが貼られていた外壁の一面は個人的に一番グッときたポイントでした。この自由な発想、真似したい…。
隅っこにひっそり付いているマリンライトも可愛い。
窓の形がユニーク
窓が多く設けられており、形や大きさもさまざま。
木枠の掃き出し窓が素敵でした。
日本は高温多湿で紫外線も強いのでサッシは劣化しにくい樹脂製のものが適しているのですが、北欧のサッシは木製。日本の住宅ではなかなか採用できないので、羨ましく思いました。
家の中からだけでなく、外側からも木の雰囲気を感じられるとあたたかな印象になりますよね。
玄関
玄関には印象的な円形の屋根が…!これはフィンランドの建築家アルヴァ・アアルトが設計したガソリンスタンドをモチーフにしたものだそう。
玄関ドアの勝手は日本とは逆の内開きで、これはお客様に対して“Welcome”な気持ちや姿勢を表しているそう。すごく素敵な文化ですよね…!
リビングルーム①
お家の中は木のぬくもりに包まれた、あたたかな雰囲気。
北欧は一年のほとんどが曇りなので、お家の中の灯りを楽しむ文化があり、明るすぎない照明をいくつか点けて、キャンドルや暖炉で火を灯してくつろぎの時間や食事の時間を心地よく過ごしているとのこと。
北欧デザインのペンダントライトやスタンドライトが点々と置かれて、お部屋を柔らかく照らしているのが印象的でした。
リビングルーム②
家具や室内装飾にこだわり、楽しむのも北欧の暮らしの文化。
特に「不規則」な格子のデザインが好まれるそうで、Rikas Houseにも随所に格子の装飾が施されていてアクセントになっていました…!
階段スペース
家の中心に階段が設けられており、窓まわりの格子の装飾、ポール・ヘニングセンの大きなペンダントライトがダイナミックで、高級感とびっくり感のある素敵空間!
とても広くて開放的で、デザインだけでなく無垢フローリングの足触りや珪藻土の壁などの素材からも心地よさが感じられ、見学中も思わず寛ぎたくなるようなお家でした。
アンティーク調で可愛い小さなお家Paus House
Paus House
Rikas Houseの隣はもう一軒の展示、「Paus House」が並んでいます。
「Paus」はスウェーデン語で「休息、息抜き、寛ぎ」といった意味。
力の抜けたリラックスした北欧の雰囲気を感じ取れる言葉ですね。
Paus Houseの外観
Paus Houseはまるでおとぎ話の絵本に出てきそうな、アンティーク調の外観。
入り口やバルコニーはアーチのデザイン。外壁の塗り壁のヴィンテージ感が素晴らしいです。
リビング入り口のアーチ
玄関を入ってすぐのリビング入り口もアーチでとっても可愛らしかったです!
ブルーの珪藻土がずっと見ていたくなるような綺麗な色合いでした。
キッチンからリビングダイニングを見て
LDKはアーチに囲まれた空間。
丸みのあるデザインによって可愛らしくほっこりした空間になっていました。
インナーバルコニー
リビングダイニング横のスペースはインナーバルコニー。
フローリングとタイルの見切りとしてモザイクタイルが使われていました…!細かいデティールにもこだわっているところが勉強になりました。
インテリアなど可愛い飾りものの数々
Paus Houseにはところどころに可愛らしい小物や飾りものが飾られていてとてもキュートだったので、最後にご紹介させて頂きます。
子ども部屋のベンチ
上の写真は2階の子ども部屋に置かれていたベンチです。
雲や星、お月様に顔が描かれていて何とも可愛すぎます…大人の私でも欲しくなってしまうデザイン。
時計と壁の飾り
時計と壁にもベンチと同じキャラクターが…!
素朴なお顔と風合いが見ているだけで幸せな気持ちになります。
階段の壁につくられたニッチ
階段の壁には小さなニッチがつくられていて、その中には小さな椅子と小さなお家の木の置物が…。とっても心をくすぐられてほっこりした気持ちになりました。
こういう小さな遊び心が、家の中の暮らしを豊かで楽しいものにするんですね。
まとめ:北欧デザインの住まいから学んだこと
北欧の国々では、日照時間が短い分お家の中での過ごし方やインテリアが生活の上で昔からすごく重要な要素で、豊かに暮らすために工夫を重ねて世界中の人々から愛される北欧デザインが生まれたのだということが少しばかり分かった気がしました。
限られた時間や空間の中で家族や大切な人たちと豊かに過ごしたい…!という思いを感じ取ることのできるお家でした。
今回の訪問をきっかけに、北欧の考え方や暮らし方についてもっと知りたくなりました。
豊かに暮らす家づくりのヒントが見つかる「北欧ヴィレッジ」、とても素敵な展示場でした!
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