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気になる街紹介【#横浜・山手/元町】おでかけにおすすめ!レトロな世界観をお散歩してみませんか?

気になる店・街・場所「気になる街紹介【#横浜・山手/元町】おでかけにおすすめ!レトロな世界観をお散歩してみませんか?」

石川町駅(南口)から元町方面に向かいました。5分ほどでショッピングストリートの入り口が見えてきます。

皆さまこんにちは!不動産担当の和泉です。最近は外出が出来ない日々が続いているので、ドラマの一気見をしてみようと思っている今日この頃です。
さて、今回は街歩き記事、第4弾「元町・山手地区編」です。前回の「みなとみらい編」の続編をイメージして書かせていただきました。
みなとみらいと元町・山手地区は歩いて周れるエリアなので、1日かけてお散歩するのにもおすすめです。よろしくお願いいたします!

元町の歴史:元町の由来とは?

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元町(横浜市中区元町1丁目~5丁目までのエリア)はJR根岸線「石川町」駅または、みなとみらい線「元町・中華街」駅が最寄りです。
神戸・函館・長崎にも有名な「元町」がありますよね。
港町の外国人居留地を元町と呼ぶのかなと思ったのですが、各所由来は様々で、港町の外国人居留地=元町というわけではないようです。
横浜の元町の場合は、横浜開港の事業決定に伴い、1860年に旧横浜村の居住民が隣接する本村(現在の元町)に強制移転することになり、開発されていく横浜村を想い、「本当の横浜村はここだ!(元の横浜村はここだ!)」という意味で、「元町」と呼ぶようになったという歴史があるようです。※① 

景観は街づくりから!美しい街並みの理由

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チャーミングセール時は歩行者天国になります。平日10時頃撮影をしたのですが、人通りは少なく、11:00開店のお店が多い印象です。

横浜・元町と聞くと、元町ショッピングストリートを思い浮かべる方が多いかと思います。
毎年春と秋に行われるチャーミングセールも有名ですよね。外国人居留地が近いことから外国人を対象とした商売が自然発生していったため、元町の景観はどこかヨーロッパ風の雰囲気があり、異国情緒が溢れています。
そんな元町商店街がある地域は、①歴史と文化を活かしたまちづくり ②品格あるまちづくり ③次世代を見据えたまちづくりを基本理念として、4つのまちづくり協定を制定しています。
用途制限や景観計画はもちろん、壁面後退、電気配線工事の指定などがあり、「街並みそのものが財産となるように」という想いが込められています。
この徹底したまちづくりが、元町を観光地として有名にした理由のひとつですね。

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元町のイメージカラーに合わせて、ポストもシックな色合いです。

元町は食パンの発祥の地?美味しいパンが食べたい方はぜひ!

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ヨコハマベーカリーで修業をした店主が開業したのが、元町にある「ウチキパン」。1888年の創業以来、製法は変えずに作り続けている食パン「イングランド」が人気とのこと!

日本に食パンの文化を取り入れたのはイギリス人のパン職人、ロバート・クラークさんが創業した「ヨコハマベーカリー」だそうです。
開港以来、横浜に常駐する外国人が増える中、主食であるパンを作り始めたのがきっかけ。※⑦

わたしはパン屋さんで買ったパンを休日にゆっくり食べるのが好きなのですが、元町は食パン発祥の地だからなのか、数多くの美味しいパン屋さんが揃っているので、パン巡りするのにはおすすめのエリアです。
パン好きの方はきっとお気に入りのパン屋さんが見つかると思いますよ。
山下公園や港の見える丘公園も近いので、テイクアウトしたパンを公園でゆっくり食べるのも良いですね。
個人的には、エコモベーカリーとTOST neighborhood bakeryのパン(姉妹店のカフェkaorisでも購入できます)が好きです。

ちょこっと豆知識

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有名なポンパドゥールの本社は元町にあります。(写真は元町本店です)美味しそうなパンの焼ける香りが漂っておりました…!

パンは安土桃山時代にポルトガルの宣教師によって日本に伝来したため、「ブレッド(Bread)」ではなく、ポルトガル語の「パン(pão)」という言葉から派生したようです…!カステラもポルトガル語のようなので、知らず知らずのうちにポルトガル語が由来の言葉を使っていて面白く思いました。 

山手エリアの西洋館を巡るレトロな散歩もおすすめ!

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横浜・元町商店街の先に外国人居留地の面影が残る7つの「横浜山手西洋館」があります。
外観だけでなく、建物内も無料で見学できるので、西洋の建築物がお好きな方にはたまらないエリアかと思います。
それぞれの洋館の歴史や特徴については山手西洋館のHPをご参照ください。※⑧
特におすすめのシーズンはやはりクリスマスです。世界各国のオーナメントで装飾された西洋館は、まるでヨーロッパを旅行しているような気分を味わえますよ。

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入場無料だったのでエリスマン邸の内部を見学してみました!土日祝は混雑していますが、開店してすぐだったので、ゆっくり楽しめました。

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山手には1年中クリスマスグッズを販売しているお店もあります。クリスマスカードがとっても可愛いのでおすすめ。

あかいくつバスでゆっくり観光も出来ます!

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写真で伝わりにくいかもしれませんが、元町から山手に行く道はかなりの急坂です…。(このあと階段もあります)ご安心あれ!アメリカ公園に通じるエレベーターを使うと楽に山手まで行けます。

山手西洋館エリアは元町地区から坂を上ったところにあるので、横浜の人気観光スポットを巡る周遊バス「あかいくつバス」でのんびり向かうのも良いかもしれません。
「港の見える丘公園前」という乗り場が山手地区のバス停です。
昔の路面電車をイメージしたレトロ調のデザインなので、乗ると気分も上がります。
横浜150周年を記念して走り始めたバスなので、ナンバープレートは全て「150」とのこと!※⑨

レトロなカフェでゆっくり休憩!

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最近だと「岸辺露伴は動かない」や「ムチャブリ」でも使われていたみたいです。メルヘンで絵になる外観なので気分が上がりますね。中には暖炉もあります。

山手の西洋館にはいくつか軽食を楽しめる喫茶店があります。
「えの木てい」はロケ地としても頻繁に使われているので、なんとなく見覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。
店内に暖炉もあって「これぞ!洋館」な雰囲気が楽しめます。
数年前までエリスマン邸喫茶室にも生プリンで有名な「しょうゆ・きゃふぇ」があったのですが、今は修繕工事のため、「しょうゆきゃふぇ元町」として店舗移転したようです。
プッチンプリンとは見た目が異なり、口の中でプリンにする、といった感覚なので、「これは何かな?」と驚くと思います。
見た目のインパクトだけでなく、味も美味しいですよ。

元町・山手地区の物件が気になる!相場観は?

元町・山手地区が気になる!けど相場観はどれくらいなの?という方には「Nifty不動産」というサイトをおすすめしております。SUUMOやアットホームなど大手ポータルサイトに掲載されている物件が一括で検索できるので気になる物件も見つけやすいかと思います。

最後に。目指せ10,000歩越え!レトロな世界観を体感したい方におすすめ!

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元町・山手地区編いかがでしたでしょうか?
元町・山手エリアはまだまだ美味しいお店や見どころがたくさんあるので、ぜひ皆さまも足を運んでみてください。
ハマトラファッションをイメージしたお洋服で元町・山手エリアを散策するのも楽しいかもしれませんね。

ちなみに今回の歩数はスマホのアプリの計測で10,642歩です。ありがとうございました! 

※★ハマトラファッションとは
「横浜発祥トラディショナルファッション」略してハマトラ。1970年代中頃にブームとなったファッションスタイルです。ハマトラ3種の神器である、①フクゾー②ミハマ③キタムラはもちろん元町にあります。ぜひ覗いてみてくださいね。

おまけ

①ブラフ積み

ブラフ(=BLUFF)とは「切り立った崖」を意味し、山手はその地形から外国の方から「ブラフ」と呼ばれていたそうです。
石垣はいずれも棒状房州石を用いて、長手面と小口面が一段中に交互に並ぶ積み方になっています。
ランドマークタワーの一角にあるドッグヤードガーデン(旧横浜船渠第2号ドック)でもブラフ積みが見られますが、横浜市内だけでなく、横須賀や東京でも見ることが出来るそうです。

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外国人墓地を過ぎたところにある、気象庁の建物の横にありました!山手周辺にはたくさんのブラフ積みがあるので、探してみてくださいね。

②敷石

山手本通りの舗装に用いられている敷石は、1972年に廃止された横浜市電の軌道に用いられていた敷石だそうです。
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横浜の歴史を受け継ぐ道ですね…! 

③港の見える丘公園

2011年夏に公開されたスタジオジブリ作品「コクリコ坂から」は1963年の横浜が舞台の作品ですが、主人公の女の子が切り盛りする下宿屋「コクリコ荘」がある場所は、港の見える丘公園がモデルと言われているそうです。

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港の見える丘公園は戦後に横浜市が公園用地として取得した後、1962年に開園しました。

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香りの庭という名前の庭園もあります。100種類のバラ品種があるみたいなので、バラが咲くころになるときっと綺麗だろうと思います。

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【参考文献】
※①横浜元町ショッピングストリート
※②元町通り街づくり協定
※③元町仲通り地区街づくり協定
※④元町町づくり協定
※⑤元町まちづくり協定 運用規定 
※⑥東京湾観光情報局
※⑦ウチキパンHP
※⑧横浜山手西洋館
※⑨横浜市HP

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