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リノベーション・新築にとり入れてみませんか?【珪藻土】自然素材のすすめ①調湿効果でここちよい暮らし

リノベーションコラム「リノベーション・新築にとり入れてみませんか?【珪藻土】自然素材のすすめ①調湿効果でここちよい暮らし」

こんにちは。リノベーションプランナーの遠藤です。
早いもので今年も残りわずか。
去年に引き続きコロナの影響が大きく大変な1年でしたが、個人的には仕事も楽しくさせて頂き、プライベートでも新しいことに色々挑戦ができて実り多い1年を過ごすことができました。
大掃除をして良い気持ちで年末を迎えたいと思います。
皆さまにとってはどんな1年でしたでしょうか?
来年はどうか今年よりもっと幸せな年になりますように…!

自然素材の壁・天井にするとどんなメリットが?今回は「珪藻土」に注目

リノベーション・新築にとり入れてみませんか?【珪藻土】自然素材のすすめ①調湿効果でここちよい暮らし 写真1

さて、今回から私の担当させて頂く記事では「自然素材のすすめ」と題しまして、夢工房が自信を持っておすすめする自然素材をご紹介させて頂きたいと思います。

今回は「珪藻土」に注目。
最近はバスマットや傘立てなどのインテリアグッズにも取り入れられることが増えているので、聞いたことがあるという人は多いかもしれません。

夢工房の家づくりでは、この「珪藻土」を内装の左官仕上げ材として採用しています。

昔から内装材として使われている自然素材の塗壁で、調湿効果が優れていることから、湿気の多い日本の家にはとても適した素材です。
夢工房が採用している珪藻土の特徴や効果について、掘り下げて書いていきます。

珪藻土の特徴や効果は?原料「メソポア珪藻土」のお話

リノベーション・新築にとり入れてみませんか?【珪藻土】自然素材のすすめ①調湿効果でここちよい暮らし 写真2

夢工房で採用している珪藻土は「MPパウダー」という100%無添加・保存料不使用の素材です。
「MP」は「細孔」を意味する「メソポア(mesopoa)」の略。
珪藻土は、産地などにより細孔の大きさが異なり、細孔の大きさが直径50ナノメートル以上(マクロポア)なのが一般的な珪藻土なのですが、「メソポア珪藻土」の細孔は2~50ナノメートル。
この細孔の大きさの違いが「調湿効果」の要です。
細孔の大きな一般的珪藻土は、ビールのろ過材などとして使われています。
メソポア珪藻土よりさらに細孔が小さいミクロポアは湿気や臭いを吸収しても、それを放出することはありません。
「珪藻土」であれば必ず調湿効果があるという訳ではなく、余分な湿気を吸収し、乾燥時には湿気を放出してくれる、そして常に湿度を40%~70%の快適状態に保ってくれる「調湿効果」に優れているのは「メソポア珪藻土」ならではの特質です。

キャプチャ

※(MPパウダーHPより引用)

そもそも、珪藻土とは?

リノベーション・新築にとり入れてみませんか?【珪藻土】自然素材のすすめ①調湿効果でここちよい暮らし 写真3

「珪藻土」とは、植物性プランクトンの珪藻が海や湖の底で長年に渡って堆積し、化石化したもの。約800万年の時を経て、世界各地で採掘され古くから人々の暮らしの中で使われてきました。
食品や農業、最近では化粧品のファンデーションにも利用されており、実は人々の生活にはなくてはならない材料なのです。

珪藻土は世界各地に採掘地がありますが、
MPパウダーの原料となるメソポア珪藻土は北海道の稚内が採掘地で、日本では最も質の良い原料と言われています。
調湿効果も抜群なので、自信を持っておすすめできる素材です。

自然エネルギーで「湿気と上手く付き合う」暮らしを

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最近は内装の仕上げとしてクロス(=壁紙)が使われることが多いですが、一般的に使われることの多いビニールクロスは静電気を発するため、ごみや汚れが付きやすいです。
そして湿気の溜まりやすい住宅ですと窓まわりのクロスにはカビが生えてしまうことも。

しつこいようですが…珪藻土の最大の特徴・メリットは「調湿効果」です…!
人間にとっても、建物にとっても快適な湿度は「40~70%」。
その快適な湿度のパーセンテージを保ってくれるのが珪藻土です。

湿度が70%を超えると「カビ」やカビを養分とする「ダニ」が増殖し人間の健康に悪影響を及ぼすだけでなく建物の寿命も縮めます。
また、湿度が40%以下になると肌が乾燥し始め、湿度が20%以下になるとインフルエンザウイルスが増殖するという実験結果が出ているそうです。

MPパウダーは性能が高いので、壁・天井すべてに使わなくても「天井だけ」「壁だけ」でも効果を発揮します。
特に長く時間を過ごすリビング・ダイニングや寝室、湿気のこもりやすい脱衣室に取り入れるのがおすすめです。
調湿効果により結露やカビを防ぐことができ、夏場はエアコンも効きやすくなります。
自然の力で住環境を省エネに、身体も健やかに保てる暮らしをぜひ体感していただきたいです。

自然素材とビニールクロスの違い

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コスト・耐久性は?

コスト面では、珪藻土は一般によく使われるビニールクロスの2~3倍程度。(※使用面積により異なります)
決して安いとは言えません…。
ですが、耐用年数としては、ビニールクロスが10~15年であるのに対して、珪藻土は20~30年持ちます。
持続性と調湿性の価値を考えれば、ビニールクロスよりもコストメリットがあると私は思っています…!

メンテナンスについて、「日頃はどのようにお手入れをすれば良いですか?」とご質問頂くことが多いのですが、珪藻土は「日頃のお手入れは不要!」です!
ただ、生活をされていると飲み物などをこぼして汚れてしまった、お子さまが落書きをしてしまった、なんてこともあるかもしれません。
その場合、水拭きなどでの拭き取りは出来ないのですが、珪藻土には「自浄作用」があります。時間はかかるかもしれませんが、放っておくとだんだん薄くなり汚れが消えていきます。
油はねの跡も消えたという実験結果もあります(!)。

採用する前に理解しておきたい珪藻土の特質

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以上のところまでで書かせて頂いた通り、珪藻土には良いところが沢山ありますが、採用を決めていただく前に、珪藻土を使う際の注意点も知っていただければと思います。

○ひび割れとメンテナンス

ひびは地震の時に入りやすく、また、スイッチやコンセントプレート周りも施工後ひびが入ってしまうことがあります。
ひび割れによる調湿効果や建物への影響は無いので、景観上だけの問題です。
ひびや傷がついてしまった時には、珪藻土の粉と水があれば自分でも補修ができるのですが、メンテナンスをした部分は周りの珪藻土の塗り目とはどうしても違ってしまうので少し浮いた感じにはなってしまうかもしれません。

○手作業ならではの表情の異なり

珪藻土による仕上げは、左官職人さんの手作業で丁寧に塗り上げられます。
珪藻土の塗り目模様は数パターンあり、その中からお選び頂くのですが、手作業なので「見本と全く一緒」の仕上がりにはなりません。
またお部屋によっても若干塗り目が違ったりすることも。
そういった違いを味わいとして楽しんで頂ける方におすすめしたい素材でもありますし
その良さを分かって頂けることがスタッフとしてはとても嬉しいです…!

珪藻土の特質をご理解いただいた上で、住まう中で味わい深くなってゆく珪藻土を取り入れて頂けたらと思います。

珪藻土を取り入れた住宅事例をピックアップ!

最後に、珪藻土を上手に取り入れたお住まいづくりをされた施工事例をいくつかピックアップしてご紹介させて頂きます…!
「すべての壁天井を珪藻土で!」というのが理想かもしれませんが、コスト的に全部に使うのは難しい…という時には1、2部屋だけ部分的に取り入れるのもおすすめです!

①家族が集まる「リビングルーム」に

リノベーション・新築にとり入れてみませんか?【珪藻土】自然素材のすすめ①調湿効果でここちよい暮らし 写真7

施工事例をもっと詳しく見る 「入れ替える、だけでなく」

夢工房のお客様でも珪藻土の採用率が高いのがリビング。
家の中でも一番長い時間を過ごす場所だから、綺麗な空気で癒される空間にしたいですよね。
珪藻土の色は真っ白ではなく、少しアイボリーがかった色なので、明るすぎず落ち着いた雰囲気になります◎

②湿気のこもりやすい「寝室」に

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施工事例をもっと詳しく見る 「風の通り道」

こちらは寝室に珪藻土を取り入れた事例。
湿気のこもりやすい寝室は結露が起きてしまうことも多い場所。
藻土の調湿パワーで結露を防いで清潔に、毎日ぐっすりと良い気持ちで眠れば生活の質も上がります!

③洗面室やトイレにも

リノベーション・新築にとり入れてみませんか?【珪藻土】自然素材のすすめ①調湿効果でここちよい暮らし 写真9

施工事例をもっと詳しく見る 「家族サイズ」

こちらはトイレや洗面室といった水廻りにも珪藻土を取り入れた事例。
色粉を混ぜた淡い水色の珪藻土です。
水や汚れのかかりやすいところはタイルを貼っています。(タイルと珪藻土の色味が合っていて素敵。)

珪藻土には消臭効果もあるので、ニオイの気になるトイレにも最適。
浴室から来る湿気でじめじめしがちな洗面室も、珪藻土を取り入れれば洗面台のミラーも曇らなくなります(!)

まとめ。珪藻土は実は住宅に取り入れやすい自然素材

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珪藻土はコストメリットがあり、メンテナンスも楽なので自然素材としては実は結構取り入れやすい。
ちょっとハードルが高いな…と思っていた方もこの記事を読んで興味を持って頂けたら嬉しいです。
一部屋だけでも、一つの壁だけでも、珪藻土を使うことで少し特別な住まいづくりをして頂けたらと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。

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