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一戸建ての味わいを活かし遊び心溢れる空間にリノベーション①*工事編

施工現場レポ「一戸建ての味わいを活かし遊び心溢れる空間にリノベーション①*工事編」

こんにちは。施工管理の橋爪です。
気温が上がったり下がったりと憂鬱な季節がやってまいりましたね…
急激に気温が上がった際は、皆様熱中症にお気を付けください!

カラフルなドアや丸い床、おうち型の造作本棚・・・遊び心溢れる家づくり!

さて今回は私が現場担当させていただいております、横浜市I様邸の戸建てリフォーム・リノベーションをご紹介いたします!
前回の私のレポート記事はマンションのリノベでしたが、今回は一戸建てです!

今回のお住まいは、一戸建ての梁・柱など活かしながら、カラフルなタイルやドア、おうち型の造作本棚などお施主様のこだわりと遊び心があふれる空間に仕上がる予定です!
一戸建てはマンションのリノベーションとは内容が全く違うので、今回もぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

一戸建ての味わいを活かし遊び心が感じられる空間にリノベーション①*工事編 写真1

CGパースはお施主様ご自身でつくられご持参いただいたもの!

【リノベーションDATA】

建物:神奈川県横浜市内/木造在来 二世帯住宅/平米:92.53㎡/間取り3LDK/築年数23年/家族構成:ご夫婦+お子様1人

真壁の和室から大壁の洋室へ

一戸建ての味わいを活かし遊び心が感じられる空間にリノベーション①*工事編 写真2

元二世帯住宅の1階を事務所として使用できるようにリノベーションを行います。
木工事としては和室を洋室にする工事が主です。
昔ながらのI様邸の和室の壁は「真壁」という作りでした。
真壁というのは、上の写真のように、柱などの構造材を見せる作りの壁のことをいいます。
日本古来の仕上げ方で、現在まで受け継がれております。

それに対して、最近の一般的な仕上げ方(構造材が見えない作り)を「大壁」と言います。
真壁はどちらかというと和風な印象を受けるため、今回の工事では真壁を大壁にしました!

真壁を大壁にするには、今見えている柱をすべて隠さなければなりません。
柱を壁の下地材として使用するため、必要な箇所に木材の厚みを調整しながら入れていきます。
なぜ木材の厚みを調整するのか?
木、というのは経年変化により曲がってしまうものです。
目視では分からないものの、元々の木下地は必ずしも床に対して垂直に立っているわけではございません。
そのまま新しい仕上げ材を貼ってしまうと、、そう、せっかく新しくなった壁が垂直ではなくなってしまいます。

せっかくのリノベーションです!まるっきり新築のようにはなりませんが、大工さんが可能な限り新品に近づけられるように、壁が垂直に近づくように、工夫してくださっております。

一戸建ての味わいを活かし遊び心が感じられる空間にリノベーション①*工事編 写真3

元和室の床は15㎝幅の杉フローリング。
畳の厚みは5㎝~6㎝。畳を剥がしたところに、LDの床の高さが揃うよう、こちらも木材で調整しながら施工しました!
フローリングの樹種はもちろん、幅が違うだけでかなり雰囲気がかわってきます。

天井を高くしてスウィング♪

一戸建ての味わいを活かし遊び心が感じられる空間にリノベーション①*工事編 写真4

「ゴルフのスウィングがしたい」というI様。
それではなるべく天井を高くしましょう!木造のお家は構造上必ず梁が出てきてしまいますが、それもアクセントとして利用できます。
いざ、天井オープン!したところ…様々な配管が通っておりました。
白とグレーの2種類の管は、エアコンの隠ぺい配管。緑の管は2階の床暖房の管。
天井をとにかく高くしたいからすべて取ってしまえ~!というわけにはいきません。
今回はI様とご相談をし、一部天井を低く、高くできるところは高く、と、このようになりました!

一戸建ての味わいを活かし遊び心が感じられる空間にリノベーション①*工事編 写真5

先ほどの写真とアングルが違いますが、写真手前側と奥側の天井が下がっているのが分かりますでしょうか?
ここに、配管を通すための懐を作り、支障のない真ん中の天井のみを高くしました!

梁や柱を空間のアクセントに。古い物の“見せ方”

一戸建ての味わいを活かし遊び心が感じられる空間にリノベーション①*工事編 写真6

木造のお家では、構造上どうしても取れない梁や柱が出てきます。
せっかく内装が綺麗になるのに、出てきた梁や柱は数十年前のもので、しかも取ることができません。
どうしましょう…?
I様邸では、腰壁や天井に使用するパネリング材(羽目板)を柱に貼りました!
カナダを原産としているウエスタンレッドシダーを使用。
こちらも無垢フローリングと同様、経年変化が見られる無垢材なので柱の雰囲気が変化していくのもワクワクしますね~!
天井の梁は表面を削ってから、こげ茶色に塗装をする予定です。
この部屋の内装仕上げ材は漆喰なので、真っ白の壁と天井に、こげ茶の梁が良いアクセントになること間違いなし!!

一戸建ての味わいを活かし遊び心が感じられる空間にリノベーション①*工事編 写真7

和室から洋室にしたいのに、元押入れのまわりにも取らない方が良い構造材が…
構造は変えずに、障子・敷居・鴨居を取り、真っ白な収納や枠を付ければあら不思議!
一枚目の写真と見比べてみてください!和風から一気に洋風になりましたね。

キッチンのサイズを変更してR型の床に。良いもの・使用できるものは残して利用!

既存図→計画図

I様邸のLDの床はシートフローリングではなく挽板フローリング。且つ、LDには床暖房も入っております。
床暖房は仕上げ材を剥がしてしまうと、床暖房が痛んでしまい、ほぼ再利用は不可になってしまいます。
良いもの、使用できるものは残したい、ということで、リビングダイニングの床は既存流用となりました。
ただキッチンは新しく、且つ事務所なのでミニキッチンにしたい。

一戸建ての味わいを活かし遊び心が感じられる空間にリノベーション①*工事編 写真8

既存の設備配管があった位置に、大きな穴が開いてしまっております。

一戸建ての味わいを活かし遊び心が感じられる空間にリノベーション①*工事編 写真9

既存のフローリングを湾曲してカットすることで、床の穴をふさぐことができました。

今回の工事では建具も既存流用。こげ茶の建具のままだと、なんだか求めている仕上がりと違うかも…
ということで、建具はカラフルに塗装をしてしまいます!
カラフルな建具や湾曲した床、遊び心が感じられる空間になりそうです♪

まだまだ見どころ満載のI様邸は次回の完成編にて!

I様邸の工事レポ、いかがでしたでしょうか?
和室が洋室に様変わりした様子や、木造住宅のこと、などなど、楽しんでお読みいただけましたでしょうか?
I様邸ではまだまだ楽しみなポイントがあるのですよ…!
ワクワクする造作家具や、遊び心あふれる洗面所、カラフルなドアたち♪

今回も最後までお読みいただきありがとうございました♪
また次回、お会いしましょう~。

橋爪

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ユメノヒ編集部・WRITER

施工管理プロデューサー

橋爪 みなみ MINAMI HASHIZUME

お出かけ・歌を歌うこと、聴くこと

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