こんにちは。リノベーションアドバイザーの石田安です。
春の暖かさと夏の始まりを感じる天気が続いていますね。四季を感じられるタイミングでとても心地いいです。
さて、今回は子ども部屋を分けるリノベーション+ロフトをつくる工事の様子をレポートさせていただきます。
最後まで、どうぞお付き合いください。
目次
お子様の成長に合わせて家をリノベーション
お子様の成長につれて個人のスペースが欲しい!というお話になるのは自然なことかと思います。
私は三人姉妹なのですが、一つの大部屋に三人で過ごしていました。なので、気持ちはとてもよくわかります。
(兄弟で部屋が一緒ということはメリット・デメリット、どちらもあると思いますが…)
家族全員が気持ちの良い暮らしを実現する、そのためにもお子様の成長に合わせてリノベーション、というのは有意義なことだなと感じます。
今回の工事では、ひとつの部屋(子ども部屋)に間仕切り壁を立ててスペースを分け、その分のスペースをロフトで確保しました。
早速ですが、写真と図面を見ながらお話していきますね。
ひとつのお部屋を二つに分ける
部屋を分けるというと簡単に聞こえますが、考慮しなければならないことがたくさんあります。
建物自体の構造や、採光・換気や分けた後の部屋の広さ・収納スペースなどなど・・・
今回のブログでは、主に後者についてお話していきます。
こちらの計画では、オレンジ実線のように壁を立てました。
まっすぐ部屋の中央(青点線)に立てるのではなく、なぜこのように分けたのか?
理由を簡単にお話していきます!
1.二つの部屋の広さをできる限り近づけるため
➡まっすぐ部屋の中央でわけてしまうと洋室Aが狭くなってしまいます。できる限り同じ広さになるように工夫した形になっています。
2.採光・換気のバランスを考慮したため
➡既存の窓が3ヶ所あったのですが、今回の計画のように壁を立てることによって2ヶ所ずつ開口が設けられ、採光・換気のバランスが取れます。
3.ロフトを設置するにあたり、支える壁が必要になるため
➡ただ部屋を分けるのではなく、その後の生活や過ごしやすい空間が実現できるかを検討します。
窓も半分ずつシェア。完全に仕切らずプライベートの空間はしっかり確保
壁がたてられる窓の部分は完全に仕切るのではなく少し隙間を開けて施工しています。
このようにすることで窓を既存利用し、コストを抑えることができます。
また完全に分断されていないので、コミュニケーションをとることもでき、仲の良い兄弟にはピッタリです。
窓を交換し、完全に二つの部屋にするプランが可能な場合もありますが、コストや時間がかかるという部分も考慮しました。
腕が通るほどの隙間があり、完全には仕切られていませんがプライベートの空間はしっかりと感じられます。
収納スペースを設けよう!オープンクローゼットをそれぞれのお部屋に
壁をたてるにあたり、空いているスペースを活用し、洋服がかけられるようにオープンのクローゼットを設置しました。上部には可動棚を設置し、十分な収納スペースを設けました。
お客様のご希望で、ブルーの壁紙を使用しています。アクセントになっていてかわいいですね。
ロフトを組んで縦にも空間をつかえるスペースに
ひとつの部屋を二つに分けたことで単純にスペースは半分になってしまいます。
そこで、上部にロフトを組んでスペースを確保しました。
ロフトは完全に仕切られているのでプライベートの空間です。
ロフトを設置するにあたり、採光や換気のことを考え、窓をそれぞれの空間に新設しました。
窓は安全を考慮してオペレーターハンドルにしました。(室内側のハンドルを回転させる窓を開閉)
網戸が固定なので、身を乗り出すことなく空気の入れ替えが可能です。
ロフトで寝ることも多いと思うので、換気や安全性は重要です。
まとめ~お子様が快適に過ごせる空間を実現
いかがでしたでしょうか?
戸建て一室を二つに分け、ロフトをつくる工事をレポートさせていただきました。
今回お伝えした内容以外にも照明計画やエアコン移動など様々なことを考慮し、快適に過ごせる空間を実現しました。
住まう人の成長とともに、住まいも心地よいものに変化させていくリノベーションの魅力がさらに感じられました。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございます!