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中古マンション・戸建の不動産「販売図面」の見方とは?チェックしておきたいポイント解説します

不動産の基礎知識「中古マンション・戸建の不動産「販売図面」の見方とは?チェックしておきたいポイント解説します」

皆さまこんにちは!不動産担当の和泉です。
6月になり、じめじめとしたお天気の日が増えてきましたね。
急に湿度が高くなると体調を崩しやすくなると聞きますので、体調管理にはお気をつけてお過ごしくださいませ。
さて、今回は物件探しの際に必ず目にする「販売図面」にはどのようなことが記載されているのかご案内できればと思います。よろしくお願いいたします!

不動産の「販売図面」とは?

販売図面デモ

夢工房の販売図面はこのような感じ

物件の概要や間取り図、地図などまとめられた資料のことを「販売図面(マイソクとも)」と呼びます。
不動産屋さんの店頭ガラス一面に物件情報が貼ってあり、皆さんも目にすることが多いのではないでしょうか。

駅前や通り沿いの目に入りやすいところに掲示されていて、どんな物件が出ているのか気になって、つい立ち止まって見てしまうこともありますよね。

最近はSUUMOやアットホームなどのポータルサイトに写真付きで物件情報が掲載されているので、わざわざ販売図面を確認しなくてもよいと感じる方もいらっしゃるかと思います。
確かに、掲載されている情報はほぼ同じで、物件によっては間取りだけでなく、内部や外観の写真が掲載されているので、物件をイメージするにはポータルサイトの方が適していると言えます。
ただ、販売図面には、重要な情報が端的にまとまっており、詳細な情報が一目で分かる利点もございます。
ポータルサイトよりも情報が詳細に記載していることもあるので、個人的にはポータルサイトに掲載がある物件の場合はポータルサイトでイメージを掴んで、販売図面で物件情報を把握することをおすすめいたします。

販売図面にはどんな内容が書いてあるの?

中古マンション・戸建の不動産「販売図面」の見方とは?チェックしておきたいポイント解説します 写真1

不動産会社によって構図やテイストは異なりますが、販売図面に記載されている内容に大きな違いはございません。
マンションの場合、記載されている主な内容は下記のとおりです。


① マンション名 
② 価格
③ 交通
④ アピールポイント
⑤ 物件情報
⑥ 間取図・写真
⑦ 不動産会社の情報

上記のうち、「① マンション名」、「② 価格」、「③ 交通」、「④ アピールポイント」、「⑥ 間取図・写真」あたりの項目はいち早く確認する箇所ではないでしょうか。
ちなみに、「③ 交通」の部分の徒歩計算は、基本的に80m/分で計算をしています。
信号や坂道などは考慮していないので、実際に歩いてみると思ったよりも遠く感じることがございます。
通勤・通学の関係で駅からの距離を重視される方は注意が必要なポイントです。
ただ、徒歩20分と記載がある物件でも歩いてみると思ったよりも道が平坦で歩きやすいということもあるので、物件を調べる際の駅からの徒歩指定は少し条件を緩和して検索するのも良いかもしれません。実際に歩いて確かめてみるのもおすすめです。
また、マンションの場合は「⑥ 間取図」に、「PS(パイプスペース)=給排水管の位置」が記載されていることがございますが、マンションの各階で繋がっている部分なので、水廻りの移動をご希望の際には注意が必要です。

特に大事なのは「物件情報」!重要な項目が満載

今回、重点的に説明させて頂きたいのは、⑤の「物件情報」です。
販売図面の片側に箇条書きになって掲載されていることが多い物件情報ですが、主な構成は下記のとおりです。
ざっくりと内容記載しておりますので、早速見ていきましょう!

1.土地情報

土地の面積やマンションであれば敷地権の持分割合が記載されています。
権利の形態が「所有権」であれば問題ないですが、「借地権」となっている場合は、あくまで土地の所有者は別で、一定期間土地を借りている権利を有しているということになります。
戸建ての場合は接道の記載も要チェックです。
前面道路が公道なのか、私道なのか、間口が何メートル接道しているのか確認しましょう。(原則として建築基準法上の幅員4m以上の道路に2m以上接していることが定められています)道路種別については、役所のHPでも確認可能です。
旧来の建築基準法で建てられた築古物件の中には、接道義務を満たしていない場合もあり、ゆくゆくは建て替えをしたいと思っても、かなりの制限がかかってしまうというような場合もございます。

2.建物情報

構造や築年数、分譲会社や施工会社についての情報がございます。
ちなみに、マンションの場合の面積は壁の中心線を結んで測った寸法=壁芯(かべしん)で記載されているので、登記簿謄本に記載されている、内法(うちのり)寸法で測った面積が実際の使用可能面積となります。
住宅にかかる税金の軽減措置などの規定面積は登記簿謄本に記載されている面積が採用されるので、50㎡前後のお部屋をご検討されている方は注意が必要です。
担当者に登記情報を確認するよう依頼したほうが良いでしょう。


 ※登記簿謄本
 法務局に登記された記録の内容(所有者や所在など)を記載したもの。

3.都市計画・制限に関する事項

「どのようなエリアにある建物なのか」について、用途地域・建ぺい率・容積率などの記載がございます。
用途地域とは都市計画区域のエリアを住居系・商業系・工業系の計13地域に分けて土地の利用制限を設けています。
低層の住居が立ち並ぶ閑静な住宅地と商店街と住宅が混在する地域、マンションや商業施設などの高い建物が建つ地域などさまざまあるので、どのような地域がお好みに合うか事前に調べてみるのも良いかもしれません。
新築の土地探しの場合は、建物の高さや面積に関係してくる部分でもあります。

4.設備・施設に関する事項

主にインフラ関係の設備状況について記載がございます。
戸建ての場合はプロパンガスや上下水道が私設管を使用していることもあるので要注意です。
前面道路に管が来ているかどうかは役所などで調べることが可能です。
 

5.引渡し時期

中古物件の場合は引渡し時期が売主様の状況によって様々です。
ローンを組んで中古リノベーションを検討されている方にはローンと家賃の二重払いの期間にも関わってくるので必ず確認しましょう。


(例)
「即日」・・ 基本的に空物件で残置物も撤去されている場合が多いです
「期日指定」・・売主様のお引越し時期が決まっていて数か月先のこともございます
「相談」・・買手が決まってから引っ越し先を見つけるという場合に多いです

6.備考

中古で築年数が経っている物件の場合は、「建物の契約不適合責任については免責とする」という用語を目にすることもあるかと思います。
契約不適合責任とは、「目的物が種類や品質の点で契約内容と異なっていた場合に売主が負う責任」のことです。
この記載がある場合は建物部分で何か不具合が起こったとしても修補請求や代金減額請求などはできないので、クリーニングをしてそのまま住むことを検討されている方の場合は特に注意が必要です。
その他、「告知事項あり」などの場合は事故物件の可能性もありますので事前に内容を確認する必要があります。
その他、記載事項は不動産会社によってさまざまで、マンションの維持費内訳や価格改定の日付、リフォーム履歴など記載しているものもございます。

まとめ。販売図面を上手に読めば理想の不動産に出会えるかも!

中古マンション・戸建の不動産「販売図面」の見方とは?チェックしておきたいポイント解説します 写真2

施工事例をもっと詳しく見る> 「愛着の街で、心地よく暮らす」

販売図面の見方、いかがでしたでしょうか。
中古マンションや土地などの不動産購入はスピード勝負の部分があるので、お問い合わせが多いような人気物件などは、目をつけてからご購入の決断まで、あまり時間をかけられない場合も多々あります。
内見の前にいかに「情報を詰めていけるか」が決断の際に大事になって参りますので、今回の記事が物件選定の一助となれば幸いです。
無料相談会では、弊社の特徴やサービスについてのお話はもちろん、不動産取引に関する疑問や用語の意味に関するご質問にもお答えしておりますので、お気軽にご参加くださいませ。(完全御予約制にて承っております)

それでは、皆さまからのお問い合わせをお待ちしております。ありがとうございました!

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