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戸建てリフォームの“壁”。邪魔な耐力壁を取って部屋をつなげたい!

リノベーションコラム「戸建てリフォームの“壁”。邪魔な耐力壁を取って部屋をつなげたい!」

みなさんこんにちは。リノベーションアドバイザーの芝です。

今年は暑かったり寒かったりまちまちな天気が多いですね。
私は自転車通勤なので、汗だくで出勤したと思ったら凍えながら帰宅するという、忙しい毎日です…。
この記事が掲載される頃には夏が到来していると良いなあ…。

と、願いつつ今日は戸建住宅のリフォームについてのお話しをしたいと思います。

リフォームの代表格、間取り変更

戸建てリフォームの“壁”。邪魔な耐力壁を取って部屋をつなげたい!写真1

実際に間取り変更を行ったお宅。壁を取り、床レベルや仕上げを変えることで空間を区切りつつも広々としたリビングに

戸建てに限らず、リフォームされるお客様で非常に多いご要望が「間取り変更」。
何年も同じ家に暮らしていると同居家族の人数や状況も変わってきて、それにつれて家の使い方が変わってきます。
お子さんが独り立ちして個室は要らなくなったし、ここの壁を抜いてリビングを広くしたい!
なんて夢も出てきますよね。
しかし、家の中にはどうしても取れない壁や柱があります。その一つが耐力壁です。

耐力壁ってなんの壁?

両筋交い壁と構造用合板壁

左が両筋交い壁、右が構造用合板壁。構造用合板壁の中は普通の木軸が入っています。

耐力壁とは、読んで字のごとく「力に耐える壁」。主に地震や台風などによってかかる力に抵抗しています。
耐力壁の種類はいくつかありますが、よく使われる物に「筋交い入り壁」と「構造用合板壁」の2種類があります。

筋交いは間柱の間に斜めの材が入っているもので、✕に入っているものもあれば片方だけのものもあり、✕で入っているものの方が強度が高くなります。対して、構造用合板は間柱に板状の構造材を打ち付けたもので、合板の種類の他、釘の性能や打ち方でも強度が変わってきます。
耐力壁がどこにどれくらい入るかは、家の形や造り、大きさによって変わっていきます。量が充分でも、左右で設置位置が片寄ってしまうと力の分散がうまく行かず、逆に崩れやすくなってしまうため、耐力壁を置く位置に関しても計算が必要です。

戸建てリフォームの“壁”。邪魔な耐力壁を取って部屋をつなげたい!写真2

片方の抑える力が強すぎると、そこを中心に家に回転力が発生してしまい危険です。

そうして耐力壁を家の内外に配置することで地震や台風に強い家が出来上がる一方「ここの壁を抜いて1部屋にしたいのに!;;」という事態が生まれてしまうんですね。

それでも諦められない!耐力壁があっても間取り変更する方法

かといって、せっかくのリフォームを諦めたくは無いですよね。ここからは耐力壁とうまく折り合いをつけてリフォームをする方法をご紹介します!

筋交い現し

まず一つ目は筋交い現しという方法。
筋交いが残ってしまうので通り抜けは出来ませんが、通気と見通しの良さが確保されます。また、この方法は元が筋交い入り壁だった場合、上に貼られている石膏ボードを外して筋交いに化粧を施すだけなので、耐力壁の再計算や余分な工事が不要で、比較的簡単な工事です。

筋交い現しのビフォーアフター

筋交い現しのビフォーアフター。引戸を撤去し、筋交いを覆っていたボードを取っただけでもお部屋の印象はグッと変わります

耐力壁の移動

こちらは今ある耐力壁を別の場所に移すという方法。
筋交い現しと違い、完全に壁が抜けるので通り抜けも可能で、より理想の形に近付けることが出来ます。
ただ、移動の際にはいくつか注意点があります。

  • ①壊す耐力壁と新設する耐力壁の強度を同じにする

    先述した通り、耐力壁は作り方によって強度が変わってきます。耐力壁の全体量は決まっているため、弱めたり強めたりせず、抜いた分の耐力壁と同程度の強度を保つ必要があります。

  • ②偏りが生まれていないか確認する

    こちらも先述した通りです。一ヶ所に耐力壁が集まりすぎてしまうと偏りの原因となるため、あまり離れた所への移動は出来ません。極力近い所への移動が必要です。

  • ③下に基礎があるか確認する

    耐力壁は、力に抵抗するために基礎に設置されている事が必須です。
    基礎のある場所はご自宅の竣工図面か、床下点検口から覗ける場合は目視で確認します。
    どちらも無い時は解体してみての確認になりますが、もし移動させたい場所に基礎がない場合は位置の再検討か基礎を追加する必要があります。
    基礎の追加となると、周辺の床を壊す必要があるのでなかなか大きな工事になってしまいます。

    戸建てリフォームの“壁”。邪魔な耐力壁を取って部屋をつなげたい!写真3

    耐力壁の下は、図のように基礎がある必要があります。既存の内壁に耐力壁を移す場合でも、基礎がないことがあるので慎重に検討する必要があります。

  • ④耐震等級の確認

    耐震等級というのは、地震に対する家の倒壊、損傷しにくさを表す等級で、当然耐力壁も等級を決める要素の一つになります。各等級の性能は以下の通りです。

    【耐震等級1】
    極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力に対して倒壊、崩壊等しない程度(建築基準法レベル)
    【耐震等級2】
    極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力の1.25倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度
    【耐震等級3】
    極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度

    もし現在の家が耐震等級2以上で、リフォーム後も同じ等級を維持したい場合は、構造に関する計算を再度行う必要があり、そのための費用と時間も追加でかかって来るため注意が必要です。

まとめ。耐力壁は取れない!(でも動かすことは出来るかも…)

いかがでしたでしょうか?
リフォームには邪魔な耐力壁も、地震大国日本の住宅には欠かせない存在なのです。
それでも、理想の住まい作りをまるっきり諦めてしまう必要はありません。
ご自宅の耐力壁が動かせるのかどうか、なかなか判断が難しいところではありますが、是非一度夢工房までご相談くださいませ!

そして、次回は実際にリフォームで耐力壁の移動を行った現場のご紹介をしたいと思います。
お楽しみに!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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ユメノヒ編集部・WRITER

リノベーションアドバイザー

芝 十和 TOWA SHIBA

料理・外食・一人旅行・サイクリング

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