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物件購入前に読んでほしい!在来工法と2×4工法の違い

リノベーションコラム「物件購入前に読んでほしい!在来工法と2×4工法の違い」

こんにちは!施工管理の橋爪です。
リノベーション工事をする流れは主に2パターンがございます。
1つ目は今住んでいるお家をリノベーションするパターン。
2つ目は物件を購入し、そのお家をリノベーションして住むパターン。

今回は、後者の流れで戸建てのリノベーションを検討されている方に、物件購入前にその建物の構造をぜひ気にしていただきたいということをお伝えしたいです!
同じ木造の建物でも作り方が違う「木造軸組工法」と「2×4工法」の違いをお伝えしていきたいと思います。

木造軸組工法(在来工法)

物件購入前に読んでほしい!在来工法と2×4工法の違い 写真1

木造軸組工法はいわゆる木造住宅のことを指します。
日本の伝統的な工法で、日本の気候や風土に適したお家となります。
木材で土台や柱、梁などを組んで骨組みを構成いたします。
必要な位置に柱や梁を使用すれば、他の間取りは比較的自由にできる工法です。
では、リノベーションの際、取りたい壁に必要な柱等があった場合はあきらめなければならないのでしょうか?
そのようなことはございません。
柱を取って他の位置に移設することにより構造を保つことができますので、どの位置に移設が可能で、どの位置ならお客様のご希望に添えるか、というお打ち合わせをすることで、間取り変更ができることが多いです。
どうしても取れそうにない柱があった場合、「一戸建ての味わいを活かし~」の記事にあったように、板を貼ったり塗装をしたりすれば、リノベーション後のお家の雰囲気に合わせることができます。

2×4(ツーバイフォー)工法

物件購入前に読んでほしい!在来工法と2×4工法の違い 写真2

2×4(ツーバイフォー)工法というのは、北米で発達、普及した工法です。
2インチ×4インチの木材で枠組みを作り、そこに構造用合板を張り付けてパネル状にしたものをお家の形に組んでいきます。
“面”で構成されておりますので、地震や風に対して耐性があり、加えて高気密・高断熱という特徴がございます。
釘の長さやピッチの規定が細かく設定されておりますが、難しい技術は必要としないため、在来工法に比べて工期が短いです。

しかし、構造上の制約がある(壁自体が構造体になっている)ため、取れない壁が多いことがデメリットとして挙げられますので、自由度の高い間取り変更を行うことが難しいのです。在来工法の方がリノベーション向きであることが分かりますね。

物件購入前に読んでほしい!在来工法と2×4工法の違い 写真3
また、1階の天井と2Fの床が一体化していることが多く、新たに配管を通す際や移設をする際には手間がかかってしまいます。
天井材をすべて剥がして、木材(構造に問題がない位置)に穴を一つ一つ開けていき、配線・配管を通していくため、解体費用や配管費用もかかってきます。

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*こちらの在来工法の天井と比べてみてください。

リノベーション=在来工法?

物件購入前に読んでほしい!在来工法と2×4工法の違い 写真4

リノベーションしたいなら在来工法のお家の方が良いという風に聞こえてしまうかもしれませんが、そのようなことは全くございません!
お客様の考える優先順位やお金をかける部分をどこにするかによって向き不向きはございます。
例えば、上の写真は弊社でリノベーションを行った2×4工法でできたお家のリノベーション後のお写真です。
(施工事例Case.64)
こちらのお客様はこのお家をご購入されてから、間取り変更はせずに、内装メインでリノベーションを行いました。(位置移動なしで設備交換も行いました)

物件購入前に読んでほしい!在来工法と2×4工法の違い 写真beforeafter

リノベーション前のお写真と見比べると、フローリングや壁の仕上げ材が変わっただけでも明るいお家になったように見えませんか?
内装のみのリノベーションでも、大変ご満足いただきました。
コスト削減の観点からみても、内装部分だけの変更も良いかと思います。

物件購入前の検討も大切!

物件購入前に読んでほしい!在来工法と2×4工法の違い 写真

簡単にまとめますと…

 お客様のご希望の間取りイメージがある場合:在来工法◎ 2×4工法△
 リノベーションは内装メインで間取りは変更なしの場合:在来工法◎ 2×4工法◎
 少し間取り変更ご希望の場合:在来工法◎ 2×4工法〇(要検討)

となります。
しかし、先ほど述べたように、ご予算や優先箇所によってどちらが適しているかは変わってきますので、
物件購入時にどのように、何を優先してリノベーションをしたいかイメージされておくと決めやすいかと思います。

「物件を買うときにそこまで考えられないし分からない…」という、そんな方々には「ワンストップリノベーション」がおすすめです♪
物件探し・購入からリノベーション(入居後のアフターメンテナンスも)を一括で弊社で行えますため、物件購入前に「できる・できない」を内見同行サービスにて、弊社の設計士と共に実際に物件を見ながらお話をすることができます。
(詳しくは夢工房のワンストップリノベを紹介している「中古を買ってリノベーション」ページをご覧ください!)

中古物件を購入してリノベーションしたいとご検討されている方、よろしければ弊社の不動産スタッフにお話しお聞かせください♪
もちろん、すでに物件がある方のリノベーションのご相談もお待ちしております。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
建物の構造を言われてもピンときませんよね。
今回の記事を参考にして頂きながら、物件購入をご検討していただければ幸いです。
お家を買うのもリノベーションをするのも長い人生のうち何度もあることではございません。
そんな皆様の大切なお買い物に寄り添いながら対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいね。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回お会いしましょう~

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ユメノヒ編集部・WRITER

施工管理プロデューサー

橋爪 みなみ MINAMI HASHIZUME

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