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最速に挑戦!リノベーションは最短何か月で出来るのか?

リノベーションコラム「最速に挑戦!リノベーションは最短何か月で出来るのか?」

みなさんこんにちは。設計アシスタントの芝です。
実は7月から設計部へ移動して肩書が変わりました!これからはリノベーションアドバイザーではなく、設計アシスタントとして皆さんのリノベーションに携わらせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします!

さて、今日は度々お問い合わせいただくお悩みの中でも、特に難しい問題についてお話したいと思います。

引っ越しまで時間がない!リノベーションって実際何か月かかるの?

最速に挑戦!リノベーションは最短何か月で出来るのか? 写真1
リノベーションを検討されているお客様の中でも、ご希望のお引渡し時期は、特に決まっていない方もいらっしゃれば、お子さんのご入学に合わせて春前には、などザックリと決まっていらっしゃる方、中には数年後という方まで様々です。
工期に余裕のある方は特に問題ないのですが、その中でも、現在住んでいる物件の引き渡し日が決まっているから何としても〇月までには引っ越しを済ませないといけない!
等の、のっぴきならない事情の場合は私たちスタッフもちょっと気合いを入れないといけません笑

でも現実問題、何か月まで工期を短縮できるのか?
そこをご説明する前に、実際に夢工房でリノベーションをする際の通常の流れをザックリご説明しますね

最速に挑戦!リノベーションは最短何か月で出来るのか? 写真2

お問い合わせからお引き渡しまでの流れ。青がお打ち合わせ期間、黄色が工事期間です。

こちらは普段初回ヒアリングの際にお客様にお見せしている説明資料に、ざっと期間を書き加えたものです。
お問い合わせからお引き渡しまでの間は、まず大きくお打ち合わせ期間と工事期間に分かれます。
そこから更にお打ち合わせ期間で現地調査までの「準備段階」、プラン契約までの「検討段階」、ご契約までの「決定段階」、工事期間では着工までの「着工準備段階」、着工から完工までの「工事段階」、検査から是正期間を経てお引き渡しまでの「完成段階」となります。
各段階での内容については下記の記事で詳しく説明していますので、是非ご一読ください!

リノベーションの流れを解説!完成までの進め方

通常ですと、現調までに2週間、現調から初回提案までに3週間から1か月を頂いて、そこからは各打合せごと2週間おきに行っていきます。
打合せはプラン契約前に2回、契約前に2回、契約後に1回というのが多く、そうなるとお打ち合わせ期間はおおよそ3か月~4か月ほどのお時間がかかります。
さらにそこから着工準備で1か月、着工から完工までは工事内容や面積、マンションか戸建てかによっても変動しますが、例えばリビングだけなどの部分的な内装工事や間取り変更の場合は1か月程度、水廻りの入れ替えや複数部屋に渡る間取り変更の場合2~3か月、フルリフォームの場合は3か月程度が一般的です。
その後、クリーニングや工事中にできた傷や汚れの補修期間で1週間ほどをあけてお引渡しとなるため、打合せ期間と合わせると7か月前後でお引渡しというスケジュールが理想的です。

お引き渡しまでの時間、どこをどう削っていく?

とはいえ、もう引っ越し予定日まで7か月も残ってない!なんてお客様も中にはいらっしゃいます。
その場合、どこをどう短縮していくのか?というとズバリ、「お打ち合わせ」です。
それでは、具体的にどのようなお打ち合わせの流れになるのか短縮スケジュールの例を見ていきましょう。

最速に挑戦!リノベーションは最短何か月で出来るのか? 写真3

短縮スケジュールの流れの一例

まず、通常は弊社ショールームへ来ていただいて具体的なご希望内容をお話しいただく初回お打ち合わせですが、
こちらを現地調査と同日にし、お客様のご自宅でヒアリングをし、そのままご自宅の採寸や写真撮影をさせて頂く事になります。
多くの場合、お問い合わせから初回お打ち合わせまではお電話かメールにてやり取りさせて頂くため、ここでお互いに初めてお顔を合わせることになります。
もし、初対面の人にいきなり家に来られるのはちょっと…という場合はZOOMでのオンライン打合せもありますので、ご相談くださいね!

無事に現地調査が終わりましたら次は初回提案になります。
本来、既存図の作成→プラン図の作成→業者への見積もり依頼等→見積もり作成→社内検討・調整
という流れで3週間から1か月を頂くこの期間ですが、短縮スケジュールでは設計と営業が必死になって最短での提出を目指します!(ここでご依頼内容によっては担当者が入れ替えになったり、どうしても3週間はかかってしまう…という事もありますのであしからず…)

通常より少ないお打ち合わせ回数。相見積もりはどうする?

夢工房では基本的に2回のお見積りとプラン提出までを無料対応とさせていただいています。
そして、弊社でこのままリノベーション工事を進められるかご検討の上、3回目に進まれる場合には、お見積りの1%を先にお振込みいただく「プラン契約」という物を結んでいただくお約束なのですが、短縮スケジュールの場合はこのプラン契約前のお打ち合わせを1回までとさせていただいております。
そのため、もし他社との相見積もりをご検討の際には初回のご提案内容でご決定頂けますと幸いです。
お急ぎの時に2社と打合せのスケジュールを合せないといけないというのも大変なので、そういった面でもお早めにリノベ会社を決められるのが肝要です。

打合せで決めていく事の流れを解説!契約までに全部決められるのか!?

最速に挑戦!リノベーションは最短何か月で出来るのか? 写真4
さて、初回提案が始まると後は怒涛の打合せの日々です。
そしてリノベーションでは決めなければいけないことが目白押し!
ここでは大体、どの段階で何を決めていければスムーズに打合せが進むのかのご説明をしていきますね!

初回打合せ→希望内容

まず、初回のご提案までにどこをどのように変えたいのかを決めておく必要があります。
通常のスケジュールですと初回提案後に大きな追加があっても2回目のご提案で検討が出来ますが、今回のような場合は最初のお見積りで判断しなければいけない事が多いため、初回提案で要望を全部盛り合わせたお見積りを作成した方が予算の検討がしやすくなります。
希望内容に関しては、箇条書きで文字に起こしてみたり、お手元の間取り図に直接書き込んでみたり、Pinterestなどの画像検索サイトで自分の好みのインテリアを探してみたりするのがお勧めです。
「こんな希望言ったら困らせてしまうかも…」と遠慮せずに、「こんな風に出来たらいいな!」と思ったことは何でもおっしゃって下さった方がご提案がスムーズです!
どうぞなんでもご相談ください。

初回提案→間取り、ご予算

初回提案でプランとお見積りが出てきたら、それを元に間取りとご予算を確定させていきます。
例えば、このプランでこの程度の予算オーバーであればOK!なのか、こんなには出せないからここの造作家具は既製品にしよう。などなど、検討と相談の上、最終的なご予算と最初のご要望から、何を残して何を削るのかを決めていく回になります。

2回目提案→設備仕様

水廻りの交換がある場合にはこの段階で設備の仕様を大まかにでも決めたいところです。
初回の際には私たちスタッフでお客様のご要望に合ったメーカーや商品をご提案しますが、最終的にはお客様ご自身でLIXILやPanasonic、TOTOなどのショールームへ行って、実物を見ながら案内担当の方に見積もりを作成してもらいます。
特にお風呂とキッチンはデザインや機能に悩まれる方が多く、短期間で全てのメーカーのショールームを回るのは困難ですので、どこのメーカーを使われるかは弊社へお問い合わせいただく段階で早めにご検討を始められることをお勧めします。
実際、水廻りの交換がある場合は仕様が決めきれず2回目と3回目の間にもう1回お打ち合わせを挟む場合が多いです。
最速に挑戦!リノベーションは最短何か月で出来るのか? 写真5

Panasonicショールームでキッチンについてご紹介いただいている様子。設備は時間が無くとも実物を見て決めましょう!

3回目ご提案(ご契約)→電気関係、建具、フローリング材

照明やコンセント、分電盤などの電気関係をどうされるかも決めていかなくてはいけません。
照明はダウンライトにするのか、シーリングにするのか、コンセントは全て交換するのか、増やすとしてどこにどれだけ必要か、というのを電気図を見ながら検討していきます。
特に、電気関係と設備は現在はコロナの影響もあり納期に遅れが出ている物もあるので早めに決めてしまいたいところです。
また、木工事は解体後すぐに取り掛かる工事なので、建具やフローリングなどの木工事に使う材もここで決めて、ご契約後すぐに発注してしまいます。

4回目ご提案(着工前)→クロス、フロアタイル、アクセサリー類等

最後は内装工事に使用する仕上げ材の決定です。
他にも左官壁の場合は塗り方を決めたりもします。
内装材を決める際は、主にカタログから目ぼしい物を選んでサンプルを取り寄せて決定します。
ここの一面がこの色のクロスになったら…というのをA4サイズのサンプルだけで想像するのは中々難しいですが…想像力フル動員で頑張ってください!!!
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いよいよ着工!

最速に挑戦!リノベーションは最短何か月で出来るのか? 写真7
さて、すべて決まったらいよいよ待ちに待った着工です。
ここまでで3~4か月の予定だったお打ち合わせ期間を2か月程に縮められています!
この調子で工事期間もどんどん短縮していきましょう!

と、言いたいところですが、実は工事期間はほとんど削れるところがありません。
希に工事期間を短縮できないか?というご相談を頂く事もありますが、単純な作業量の他に、資材や設備の仕入れ、職人さんの空き状況の関係もあり、工事範囲を削らないままに工事期間を短縮するということは現実的に無理と言わざるを得ません。
特に夢工房では信頼のおける職人さんにのみ現場をお願いしているため、例えば木工事に沢山大工さんを呼んで一気に終わらせてもらいたいと思っても、お打ち合わせ開始から着工まで数か月しかない場合は、すでに他のお客様の現場で大工さんを抑えられている事が多いので、人海戦術のような手は使えないのです…

そんなわけで、あまりにも工期ギリギリの場合には完工後の社内検査と施主検査を一緒にしたり、その後の是正期間を在宅にて行う事でお引越しに間に合わせる場合もありますが、工事期間の短縮は最大でもそこで稼げる1週間程度が限度なのです。

まとめ。短縮スケジュールは大変!!!

最短でリノベーションをしたいというご相談をされる際、お客様にはよく「大変だとは思うんですが、なんとかできませんか?」とおっしゃっていただきます。
ただ、ここまでのお話でお気づきかと思いますが、最短でリノベーションをする際、一番大変なのは私たちスタッフではなく、お客様ご自身です。
沢山の事を短い時間で決めなければならない上、土日は予約が埋まりやすいため、お打合せ期間中は平日のお仕事帰りに立ち寄っていただくこともしばしば…

更に、これは持論ですが、リノベーションをする上で考えるべきことは大きく3つに分けられます。
1つ目は、デザイン。
2つ目は、ご予算。
そして3つ目が、時間です。
この3つ全てを理想通りというのは非常に難題です。
デザインとご予算を取りたい場合は、時間をかけて自分の好みに合った低価格の物を見付けなければいけませんし
ご予算と時間を取る場合、好みと少し違うとしても弊社がお出しする選択肢の中で商品を決める必要があります。
時間とデザインを取る場合は、多少高くてもデザイン性の良いものを素早く選ばなければいけないということが殆どです。
要するに、最短でリノベーションをしたい場合、デザインかご予算のどちらかは諦めることになるのです。

今後、10年20年と付き合っていくお家。ご予算も限られている中、本来なら設備も仕様もじっくり決めて、自分のお気に入りの空間を作りたいところですよね。

なので、本当に困ったご事情がない限りは、個人的には通常スケジュールで進められることを強くお勧めしています。

それでもどうしても時間がない!けどリノベーションはしたい!
そんな時は出来得る限りの力でサポートさせていただきますので、是非一度、夢工房までご相談くださいませ!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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ユメノヒ編集部・WRITER

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芝 十和 TOWA SHIBA

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